これこそがお仕事小説(現実)


 仕事は何をするかより、誰とするかだとよく言われる。
 後者に裏切られると、だいぶ辛くなる。

 仕事で一番辛いのは、理解のない相手先との不毛な調整である。
 BotかRPGの選択肢かと思うくらいに変化のないやり取り、想定された回答以外をハナから許さない態度。
 時間経過とともに態度にもトゲが増え、遅れを取り戻すためか、要求はより理不尽になるばかり。
 お互いにただ時間と精神をすり減らすだけの空虚な時間。
 タイパが重視されてる現代で、最も価値のないやり取りだろう。

 この作品は良い意味で胃が痛くなる。ストレスが溜まる。
 熱感や吐き気に苦しめられたあの日々を思い返せる人は特に。

 読んでみよう。
 そして落ち着いて読める今の自分のありがたみを再確認しよう。