これこそがお仕事小説(現実)
- ★★★ Excellent!!!
仕事は何をするかより、誰とするかだとよく言われる。
後者に裏切られると、だいぶ辛くなる。
仕事で一番辛いのは、理解のない相手先との不毛な調整である。
BotかRPGの選択肢かと思うくらいに変化のないやり取り、想定された回答以外をハナから許さない態度。
時間経過とともに態度にもトゲが増え、遅れを取り戻すためか、要求はより理不尽になるばかり。
お互いにただ時間と精神をすり減らすだけの空虚な時間。
タイパが重視されてる現代で、最も価値のないやり取りだろう。
この作品は良い意味で胃が痛くなる。ストレスが溜まる。
熱感や吐き気に苦しめられたあの日々を思い返せる人は特に。
読んでみよう。
そして落ち着いて読める今の自分のありがたみを再確認しよう。