勉強

雅けい

勉強

【理系ミステリ練習】


=条件=

●オバケが犯人ではない

●低温火傷が全身にある

●被害者は同じ場所でみつかる



=考えたトリック=

・犯行現場は夏場の自動車の中であった。

・被害者と犯人は複数の友人と共に自動車で旅行に出かけていた。

・途中休憩に寄ったパーキングエリアで、トイレに出かけた犯人一人以外が全員死亡した。

・犯行に使われた自動車はセダンタイプであったが、後部トランクと後部座席には荷物を取り出せる穴が空いていた。

・犯人は飲み物を入れる用のクーラーボックスに、多めにドライアイスを入れていた。

・自動車走行中は窓を開けていたが、パーキングエリアでは窓を閉めてクーラーをかけていた。

・しかし、後部トランクにはクーラーの冷気は入らないため、直射日光で加熱されたトランク内のクーラーボックスも当然加熱される。そしてクーラーボックスの中のドライアイスが溶け、大量の二酸化炭素が外に漏れ始めた。

・後部トランクと後部座席はつながっていたため車内にも次第に二酸化炭素が充満しはじめる。

・酸素濃度が低下し、乗員は強烈な眠気とともに全員失神した。

・放置された自動車はしばらくはクーラーがかかっていたが、ガス欠でクーラーが止まり、車内温度も上昇。自動車内はサウナ状態となり、全員が低温やけどに。

・クーラーは換気モードで外気をかろうじて車内に取り入れていたが、それが止まったせいで車内の酸素濃度は限界まで薄くなり、乗客はついに酸欠で全員死亡した。

・トイレに出かけたと言っていなくなった同乗者は、友人とのトラブルで車を途中下車させられたと嘘をつき、無関係を装った。



追加:自動車のクーラーは故障気味であまり効かなかった


注意点:低温火傷は生活反応、つまり被害者が生きている間にうけなければ残らない傷である。



●登場人物

・巡査(狂言回し)

・巡査部長(主人公)


・被害者ABC

・容疑者D


<プロット>

・放置された車の中で成人男性三人の遺体が発見され、警察に通報があった

・現場についた巡査は何か違和感を感じつつも事故死として処理しようとする

・だが、その上司の巡査部長は現場を見ていくつかおかしい状況に気づき、検死に回す

・司法解剖がおわり、巡査部長はこれが事故に見せかけようとした他殺であることを確信

・容疑者Dを呼び出して刑事部が取り調べ

・刑事部では埒が明かないので、巡査部長が加勢してDを追い詰める

・Dの犯行の背景が明かされる



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