一時の気の迷いから交錯する、少しだけレールを外れた二人の物語。

無為に繰り返すだけの日常から少しだけ外れてみたくなり、わざと遅刻する時間のバスに乗った時生くんと、同じバスに乗り込んできた不思議な物言いをする他校の制服を着た少女、小春ちゃん。
小さな非日常と非日常が交わり、周囲に関心を持てなかったはずの時生くんが少しずつ変わっていくようすがほほえましく、応援したくなります。

なにより小春ちゃん! 独特な言い回しやごーまいウェイな行動・仕草がかわいらしくて、読めばきっと彼女の魅力に夢中になることでしょう!
そんな彼女と時生くんのやりとりがもう漫才そのもの、そのまま某グランプリに出たら準決勝くらいまで行けちゃんじゃないかなんて思ってしまいます笑

タイトル通り糖度は低めですが、だからこそ読み終わった後にレモネードのような清涼感を得られるとても素敵な作品です。
ぜひご一読荒れ!

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