絶望が希望に変わるとき

 近未来SFの舞台装置に希望としての春を求めた儚くも情緒的なストーリーです。AIのチカラを借りても、人間が取り戻せない思い出と分かっていても、求めてしまう。人間の性を機械に託して埋め固めようとしても、求めていた思い出は……
 短すぎる春のように切ない描写が胸を打つ、感情の眼差しと残響の余韻冷めやらぬ物語です。