夫婦のカタチを描いた過去の追憶や心情が去来するエモい小説です。波音が金網越しにサイダーの泡のように甘く、引いては押し寄せる情景が浮かびます。 ふたりの絆は思い遣りの心で繋がっていて、繋いだ手もまた温かい思い出の場所。 そう、ここは私たちのはじまりの場所。未来を結んだ約束の場所。