このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(617文字)
命の日の限り追い縋ってくる自己嫌悪。その感覚を、存在を、ニオイを、味を、感触を、きっと作者様は知っているのだろうと、思わされる作品。そしてその先に、あるいはその只中にある、救いと希望のことも、作者様は知っているのだと思う。素晴らしい作品でした。
文章表現が興味深かったです。読み手としても書き手としてもなじみのない書き方であるのに引き込まれたのは、ひとえに作品の完成度の高さだろうなと思います。