聖暦2000年 桜芽 闇の日
彼の死を受け入れ、王都に向けて再び歩みを進める。
道中、何度も魔物に襲われた。既に勇者が誕生したことが魔王側にバレているのだろうか。王都に近づくにつれて魔物がどんどん強くなっているように感じた。王都で何が起こっているのだろうか。早く向かわなければ。みんなを救わなければ。勇者なのだから。
今日だけでも10回以上も戦闘があった。ミキに言われて魔法を使わなかった。勇者だとバレないようにするためらしい。そんなの関係ないくらい魔物は強かったし、現れ続けた。もしかしたらもうバレてるのかも。ミキが魔法の使い方を教えてくれた時に思った。もっと早く教えてくれてればユイダは死ななかったのでは?と思った。状態異常も無効化出来るし、バフもつけられる。状態異常が無効化出来ていたら……。何度も頭の中でぐるぐる回って気持ち悪い。この旅で何度吐いたか。その度にミキは僕のそばに居てくれたし心配してくれた。こんな友人がいてくれて助かった。1人じゃ旅を続けられなかった。いや、あの日に死んでいたんだと思う。
その日の夜、2人で身を寄せあって寝た。
ミキが寝言を言っていた。
俺が助けられたのに、ごめん。
こんなに早く死ぬとは思わなかった。
あんなの原作にはなかった。
げんさくってなに?
ゆうしゃのたび。 ぷっちんぐみ @puchin_gumi
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