パン屋の一人娘の主人公が母を探していく物語で、作品としてはここから色々と動き出していく展開です。拝読させて頂きまず感じたのは、まるで外国文学を読んでいるような、品性が香り立つ文章。とにかく上手だな……とホッと溜息。そのため、キャラクターの心情描写や情景描写も脳裏に鮮やかに浮かんできて、外国文学のような品格ある作品世界に入り込めます。これからの展開が本当に楽しみな1作です。じっくり腰を据えて品格ある作品を読みたい方はぜひ!