第164話 四面楚歌


「はぁ……はぁ……はぁ……すごいね……こんなに気持ちいいものなんだね」


 ベッドの上では友梨佳が生まれたままの姿で荒い息をしている。

 そのたびに友梨佳の胸部がポヨポヨと揺れ、また俺の注射器に液体が溜まろうとするが、流石に時間がないのでステイだ。


「気持ちよかったよ、友梨佳」


「あたしもだよ。あぁー……これは1日中やっていたくなるね」


「俺も初夜はそんな気持ちでしたよ」


「なんだ、それだけ出せるなら毎日ズッコンバッコンやってると思ってたよ」


「毎日はしてないですね」


 いや、最初の頃はほぼ毎日やっていたが、俺のビルにも限界があったので、毎日は辞めようと決まった。

 まぁ、それでも2日に1回位はイチャイチャしてるわけだが。


「ふぅ……ちなみにこのあとどうするんだい? 教室に帰ってしまうのかい? 一度やったらあたしは捨てられるのかい?」


「何を言ってるんですか」


「やってすぐ帰ってしまうとか寂しいじゃないか。保健室で1人でいるって言うのは意外と寂しいものなんだよ?」


 そう言いながら目をウルウルさせて、俺の腕にしがみついてくる。

 普段陽気な感じで接してくるのに、こういうのはズルいと思う。


「……わかりました。昼までここでテスト勉強させてもらいますね」


「そうこなくっちゃ!」


 ウルウルとした目から一転してニッコニコになった友梨佳の頭を空いた手で撫でて可愛がる。


「んふふ、いいね、いいもんだねぇ。これが俗に言うピロートークって言うものか」


 正直このままもうピロートークを挟んでもう一戦してもいいんだが……

 こんな所を時雨や桜に見つかったら、また鎖で縛られてしまう。


「ピロートークもいいですけど、そろそろ授業が終わるんで一旦服着ないと……」


「あぁ、それもそうだね。流石に他の生徒にこんな姿見せられないね」


 そう言って友梨佳が俺から離れてタオルで体を拭き、着替え始める。

 俺も同じように体を拭いて着替え終わると同時に授業終了のチャイムが鳴った。

 さて、ここに来た本来の目的を果たすとしよう。

 俺は先生の机付近でテスト用紙を眺める。

 内容をさっと見ていくが……うん、相変わらず、社会……というか歴史部分がまったくわからん。


「どうだい? 点は取れそうかい? 一応男の子でも点数低かったら再試験があるからね」


「そうなんですね。社会がかなり怪しいんで、ちょっと真面目に勉強しないとまずいですね。あとは……英語が苦手なんでそこも」


「なるほど、2教科あぶない感じだね。それなら「失礼します」はーいどうぞ」


 扉からコンコンと音がして入ってきたのは時雨と桜だった。


「雪、帰るわよ」

「雪君、いい子にしてたかなー?」


「いい子にしてたよ。あと昼までここで勉強しようと思うだ。社会と英語に自信がなくてな」


「「……ふーん?」」


 桜と時雨は俺に近づいてから抱きつき、スンスンと匂いを嗅ぎ始める。


「うーん、雪君以外の匂いがしますね。これ三島先生の匂いですよね?」

「雪の匂いが強いわね。それに……雪、出したわね?」


 匂いだけでバレテーラ。


「あー……」


「雪君、正直に話そうか?」

「雪、叙情酌量の余地が欲しいならわかるわね?」


「その……流れで……やりました」

「あっはっは! いやはや、奥さん達に隠し事は出来ないね。うん、あたしが食べて欲しいってお願いしたんだ」


「雪、帰ったらお仕置きよ」

「それよりも、明日の朝イチ出なくなるまで絞るべきでは?」

「そうね、でもイライラするから帰ってからも絞るわ」


 ……俺の息子は帰ってから折檻を受けることが決まったようだ。

 ただ俺の脳内天使は、「そんなこと言いつつ好きなんでしょ?」 と妖艶な笑みで言ってくるので、脳内で頷いておいた。


「とりあえず、次の授業に遅れてもいいから絞るわよ」

「そうですね!」


「一応教師として、それはダメって言っておこうかな。今授業受けれないのは時雨さんも、桜さんも困るんじゃないかな?」


「時雨、桜姉、このあとは大人しくしとくから、なっ?」


「雪が素直に教室に帰ればいいのよ」


「いや、勉強の方はガチなんだ。赤点取りたくもないし」


「帰って3人で見てあげるわよ」


「さっき絞るって言ってたのにか?」


「雪のビルを爆発させながら勉強教えること位できるわ」


「俺が集中出来んわ!」


 前世のテレビでカラオケしながらビル爆発させられるテレビ番組を思い出してしまった。

 そんな言い合いをしていると、保健室の扉がコンコンと鳴らされた。


「はーい」


「失礼します」


 保健室に訪れたのは、長い黒髪のサラサラヘアーを揺らし、その顔立ちからは可愛さと美しさの両方を感じる紗理奈だった。


「あれ、雪君、こんにちわ!」

「こんにちわ、紗理奈」

「保健室に来るなんて珍しいね? サボり?」

「違いますよ! 友梨佳にテスト範囲を聞いて勉強しようとしてたんです」


「友梨佳?」

「とうとう教師まで呼び捨てになってるじゃない」

「友梨佳先生、距離縮めて来ましたね?」


 俺の友梨佳呼びに、紗理奈、時雨、桜がそれぞれ反応を示した。


「ふっふっふ、良いじゃないかこれくらい。あたしは気軽に接してもらえる方が嬉しいんだ。特に雪君にはね」


 そう言いながら、俺の腕に抱きついてくる友梨佳の胸は柔らかく、先程の行為の影響で友梨佳の匂いを強く感じる。


「んー……雪君、私が勉強教えてあげるよ」


「えぇ、紗理奈が?」


「うん、私生徒会長だし、次の授業は体育だからね。それに私も雪君と仲良くしたいから。ダメかな?」


 ニッコニコの紗理奈が友梨佳とは逆の腕に抱きつき、ウルっとした目で俺を見上げるように見てくる。


「わか「ちょっと雪、騙されそうになってるじゃない!」「雪君、メッ!」」


 正面からは時雨、後ろからは桜が抱きついてきた。

 正面は時雨の胸、後ろは桜の胸、両サイドには友梨佳と紗理奈の胸が俺を包みこんでくる。

 胸部が大きく、柔らかさも申し分ない4人に囲まれてしまった。

 なるほど、これがおっぱい四面楚歌か!


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貞操観念が逆転した世界に来たからヤリチンにジョブチェンジしようとしたのに、妨害が激しいので助けて下さい。 黒蜘蛛 @eruruku

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