第4話 ブロントの1万円生活 9日目&最終日
「お腹が減って死にそうだ!!!」
俺はブロント。勇者系チューバーの配信者だ。
リスナーの今日のカレーライスうまかったとか、オークカツ美味しいぜとか、チキン唐揚げうますぎだろとか、ちゅんちゅん丸の生んだ卵料理は格別だぁ!とか、リスナーの言葉が理不尽に感じた。
「てか、ちゅんちゅん丸ってクロウ・ヴァイセンだろ!キザなイケメンでとある人気投票で勇者様な俺に勝つような」
『嫉妬か?』
『男はみんな一番になりたがるよなー』
『うんうん』
『クロウでーす。ブロントくん腹減って死にそうなんだな。俺はちゅんちゅん丸が生んでくれた生みたてほやほやな卵を毎日1~2個食べられるチート生活してるんだぜ。いいだろういいだろう。食べないバカとは違うんだぜ!』
「むかっ、イケメンで天才で運動神経も抜群で人気職業パラディンに就いてて傭兵してるクロウ・ヴァイセンまじ許せん!!!!」
ちなみにクロウは俺の悪友の一人でもある。嫌な奴なので嫌いだ。ライバル心を持っている。
物理ステータスも魔法ステータスも全て適わない。上級職なのはずる過ぎる。
俺は王家の血を引いてる自称勇者とはいえ、恵まれたイケメンには勝てないのか・・・
いや、勝ちたい。
「この1万ゴールドの伝説で俺は勝ちたいんだ!!!!」
『意気込みは凄い!』
『何か食べなきゃ倒れるんでは?』
『食べようよ、世界の果てまで!』
「腹減っては戦は出来ぬって言うし、仕方ない。食事を解禁するしかねえじゃん!」
こうして俺はいったん配信をストップして、家から10分もかからない距離にある牛丼チェーンへと足を運ぶ
「いらっしゃいませ!」
「牛丼並、ねぎだくだくつゆだくだくをお持ち帰りでください」
「かしこまりました。400ゴールドです」
ということで牛丼を持ち帰った。
牛丼の汁を1つの容器に入れて、玉ねぎと肉を分離してそれぞれ分けて、ごはんも2つに分けた。
たれしみこみごはん2食、玉ねぎ+ごはん、肉ごはん、タレかけごはんで5食分になる。
俺の節約生活はこれからだ!!!
「というわけで、飯も確保できたし、今日もスター・ブレイカーをやっていくぞ!!!」
『待ってました!』
『スタブレ配信今日も楽しみだ!』
『よ!ブロント、男前っ!』
こうして、飯を解禁した俺は9日目を無事終えた。
そして30日目・・・基本料金を払い。残ったゴールドは3桁しか残らなかった・・・
「食事したら節約にならないじゃないか!!!!!!!!! 記録もトップ層を超えられないじゃないか!!!!!」
俺、ブロントは1か月1万ゴールド生活で、あんまりいい記録を取れなかった・・・
しかし、配信は人も増えたし、チャンネル登録者も増えたので、これからもゲーム実況がんばっていくぞー!
1か月1万ゴールド生活! ゆにくろえ @sdfc
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