恋と呼ぶには熱すぎて、初恋としては辛すぎて
- ★★★ Excellent!!!
「初恋」と聞いて、どんな感情が芽生えますか? 甘酸っぱさ? 苦い思い出? 切なさ炸裂? 大抵は実らずに終わる(※個人の感想です)青春の1ページといったところでしょうか。
本作の主人公の「初恋」の相手は、王家に仕えるエルフの女剣士。王家を継ぐ重責への反発が、父との相克が、そして何としても彼女との初恋を成就させたい主人公の奮闘ぶりが、静かで丁寧な筆致で描かれます。
恋の行方については、ここでは触れません。ただ、私は主人公を応援したくなったとだけ述べておきます。
ありきたりな純愛物では物足りないという方、ファンタジー世界ならではの恋愛物語を読みたいという方にお勧めです。覚悟を決めて、ページをめくってください!