第5話 そして
ヴァンパイアの気配がないと確信したのだろう、着の身着のまま出てくる「彼」。
距離を縮める私。
「どうしても伝えないといけないことがあるの」
「どうしたの? 急に」
「…相変わらず、綺麗な艶のある肌ね」
「え、そうか? へへ」
恥ずかしがる姿がなんともいえず可愛らしい。その手を取る。伝統にのっとって、喉を噛んでもよかった。しかし、違う部位を選んだのは私のプライドか。
「レ、レム…?」
祈りを詠唱されてはたまらない。いきなり銀の武器で貫かれては危ない。私は躊躇うことなく、「彼」の手首を自分の口に近づけて、そして…… “
ーーーーーーーーーーーーーーーー
日記はここで話を終えている。僕は、ロザリオを首にかけた。朝日が差しこんだ。
狩られるものども 博雅 @Hiromasa83
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。狩られるものどもの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます