概要
死者の体内に残された生体鉱物を採り出す検査技師の話
鉱物師――正式には神経細胞結晶検査技師。死にゆく脳の中で、最後に結晶化するそれを、検査して採り出す専門の技師だ。形見として採り出してほしいと願う遺族や、蒐集家のためのビジネス検査に挟まれて、その技師はひっそりと孤独死した遺体からシナプス鉱物を採取している。誰にも振り向かれなかった人生が残した儚い宝石は、殺風景なスチール棚に並んでいるだけだったが………。
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