第6話 ブッ壊れる刻
☆
心臓がバクバクする。
何故か分からないが...いや。
分かってはいる。
何故こんなにドキドキするのか。
先輩と一緒でしかも2人きりだからだ。
私は恥ずかしかったので席を外した。
それから私は席を外してからトイレを借りて篭っていた。
私は...根性無しだな。
そう考えながら。
「駄目だ。このままでは」
そう呟き私は立ち上がる。
それからカレンダー...あ。
もう直ぐバレンタインデーだ。
私はそう思いながらカレンダーを見る。
何日か後。
「じゃあ先輩にチョコレートを贈ろうかな」
私はそう思いながら考える。
それから「手作り?それとも...」と呟く。
カレンダーと睨めっこをする。
それから考える。
そして1つの答えが出た。
それは(この日に告白はどうなのだろうか)という答えが、だ。
私は赤面しながらカレンダーを見る。
たかがそれだけで熱い。
どうしたものだろうか...。
全く。
そう思いながらカレンダーを見る。
それから考え込む。
だけど。
告白したい。
先輩とお付き合いしたい。
「先輩...私は」
呟きながら私はカレンダーを見るのを止めた。それからドアを開けてリビングに戻ると先輩が声を掛けてきた。
「大丈夫か」と、だ。
私はその言葉に「はい」と返事をしながら先輩を見る。
「遅かったな。20分も席外してたからビックリだ」
「すいません。カレンダーを見てました。それで考え事をしていました」
「そうなのか?」
「はい。だけど纏まりました」
そう答えながら私は先輩に微笑む。
それから私は目線を勉強道具に向けた。
そして座った。
先輩に告白、か。
受けてくれるとは思えない。
だけど今はそれで良し、だな。
思いながら私はそのまま勉強を再開した。
「なあ。菅原」
「はい」
「...お前の考え。...もし悩みなら...相談に乗るから」
「...大丈夫です。死にはしない悩みです」
「なら良いが」
「内緒の悩みもたまに私にはあります。だから今はお気になさらずです」
私はそう先輩に告げる。
それから先輩を見た。
先輩は真剣な顔で私の話を聞いてくれていた。
相変わらず先輩は...本当にいい人だなって思える。
「俺はもう二度と失いたくない」
「先輩。大丈夫です。少なくとも今は死ぬ気は起きないですから」
「分かった。お前の言葉を信じるよ」
今が凄まじくバッドでも。
私は死にたくはない。
大切な先輩を残しては死ねない。
そう考えながら私は先輩を見つめる。
「菅宮の事を忘れさせるぐらいに貴方を楽しませますよ。それまでは死ねません」
「...菅原...」
「皮肉ですね。菅宮。菅原。どっちも菅繋がりです。だけど私は超えます。菅宮を」
それから私は先輩の手をそっと握る。
そして先輩を見る。
先輩は「...有難う」と言いながら私を見てから笑みを浮かべた。
「だから先輩も死なないで下さい」
「...まだ死ねないな。お前がそういう事だったらな」
「...はい」
私はそして手を握り締める...って!
な、何しているんだ私は?!
恥ずかしい事をしている!
思いながらバッと先輩の手から手を離した。
するとその勢いで先輩の前に足が痺れたのもあり仰向けに倒れ...と思った時。
「危ない!」
と先輩が言ってから私の頭を支える。
そして私の頭を先輩が受け止める形になり。
私は先輩を見つめる形になる。
目をぱちくりした。
「...」
「...」
見つめ合う形になっていた。
私はその事に周りの音を咄嗟に聞く。
時計の針の音しか聞こえない。
私は先輩を見る。
マズイ。
めちゃくちゃ心臓が痛い。
真っ赤になるのが止められない。
このままじゃどうにかなりそうだ。
「だ、大丈夫か?」
「は、はい。す、すいませんが離してください...」
「あ、ああ」
それから私は先輩から離れようとしたのだが。
足が痺れていた。
私は先輩に縋る形になる。
先輩もドキドキしている様だ。
心臓の音が激しい。
「ねえ。先輩」
「あ、ああ。どうした...」
「キス、しても良いですか」
「ああ...は?」
先輩は固まる。
私はそんな言葉が口から出る。
そして先輩を見つめる。
こんなの私が我慢できないから。
もうなる様になってしまえ。
2人しか居ないし。
「待て?!どういう事だ!」
先輩の目は驚愕に満ち満ちている。
私はそんな顔に構わずげき鉄を動かした。
私の目からハイライトが消えた気がした。
何かが私の中で今のでズレたが。
構わず先輩を前に押し倒した。
浮気されたので彼女と別れたのだが代わりに腐れ縁の後輩が壊れていった様だ アキノリ@pokkey11.1 @tanakasaburou
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