概要
己が生きた証を立てろ
平安時代。四国。
父親に借金のカタとして売られた娘、凪は、のちの世に日本最強の水軍として名を馳せる村上海賊の原点・村上涼二率いる村上家の海賊らと出会う。
東の覇者、平将門。
西の凶賊、藤原純友。
双方の反乱に荒れに荒れる世の中で、しかし。
彼ら村上家の海賊たちだけは、ひとえに、荒唐無稽な別の「夢」を追いかけ続けていたのだった。
「俺はかの島に、海賊の国を作るぞ」
彼らが追うのは四国に伝わる幻の島”玉響の地”。
その島が人の目に映るのは、太陽が海と接するほんのわずかな時間だけ。
近付けば遠のき、島影を見える者すらを選び、行き方も誰もわからない。
それでも海賊たちはその島探しに夢想する。
父に捨てられ、母は死に、生きる希望を見出せずにいた凪は、彼らの夢に熱く胸を動かされ、自分もまた彼
父親に借金のカタとして売られた娘、凪は、のちの世に日本最強の水軍として名を馳せる村上海賊の原点・村上涼二率いる村上家の海賊らと出会う。
東の覇者、平将門。
西の凶賊、藤原純友。
双方の反乱に荒れに荒れる世の中で、しかし。
彼ら村上家の海賊たちだけは、ひとえに、荒唐無稽な別の「夢」を追いかけ続けていたのだった。
「俺はかの島に、海賊の国を作るぞ」
彼らが追うのは四国に伝わる幻の島”玉響の地”。
その島が人の目に映るのは、太陽が海と接するほんのわずかな時間だけ。
近付けば遠のき、島影を見える者すらを選び、行き方も誰もわからない。
それでも海賊たちはその島探しに夢想する。
父に捨てられ、母は死に、生きる希望を見出せずにいた凪は、彼らの夢に熱く胸を動かされ、自分もまた彼
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