麗しい象徴で描かれた、小さくも、大きくも、自在である物語

庭と記憶、ソーダと夏、水たまりと宇宙。
不思議な象徴で描き出された、詩的な物語は、小説を読む楽しみを改めて認識させてくれる味わいの深さ美しさ。
とびきり美味しい飴を好きなだけ味わうみたいに、いつまでも深く楽しませてくれます。
何せそのイメージの世界は美しく、とにかく自在です。
身近なものから、宇宙の彼方にまで当たり前のように手を伸ばせる。
人間は無限で自由だって、解き放ってくれるような作品です。