第7話 あなたは車より速いものに乗りたいですか?

              ビュァオォン


       わぁ速い速い。効果音がよく分からないけど。


      うわ、ちょまじで速すぎて全部景色がブレて見える。


         『とりあえず見かけた村着いたよ。』


            相変わらずお速いですねぇ。


             「よいしょっと。」


   小さな村の門の前に見張りいるし通行手形っぽいもんでもいるのかな?


               「あのー。」


              「なんだ?小僧。」


          「村に入る事って出来るでしょうか?」


            「・・・・・要件を述べよ。」


あ、ちょっと今一瞬だけ悩んだっぽいな、そりゃあでけぇ犬連れて貴族の装飾を纏っ


         た人が今小さな町に訪ねて来てるもんなぁ。


              「素材の買取です。」


俺は何かに使えると思いクソジジィから荷物を預かった時の袋にハチが倒した魔物剥


              ぎ取って入れている。


     「・・・・分かった、通ってもいいがそんなに高く売れんぞ。」


              案外すんなり行けた。


              「承知の上です。」  


               「・・通れ。」


           俺はハチと一緒に門をくぐった。


           「やっと人と話せた気がする。」


               『そうだねー。』


       「え〜と素材を買い取ってくれる店ってどこかな?」


            『どっかにあるんじゃない?』


          「いやどっかにあるのは知ってるって。」


見当たらないなー、てか周りが何故か若干ざわざわしてきたけど・・・まぁそんな気


              にする事じゃないだろ。


           あのお姉さんのでも声かけてみるか。


              「あのすみません。」


            「え?私?な、なんだい坊や。」


     「ここら辺に魔物の素材を買い取ってくれる所はありますか?」


「町の隅っこにならあるけどあそこは頑固だからなぁ・・・・まぁいいわ教えてあげ


                 る。」


            「ありがとうございます!」


それからこの町の事とその素材を買い取ってくれる店への道のりを教えてもらった。


               「あと坊や。」


              「なんですか?」


       「あまり変な独り言言うのやめた方がいいよ。」


                「え?」


                ドユコト?


   『多分僕とはテレパシーとでしか会話出来ないからだとおもうよ。』


  なるほどー道理で周りがざわざわしてたわけだ(めっちゃ気にする事だった)。


       テレパシーでの会話が馴染みすぎて気づかなかったわ。


            「分かりました善処します。」


「ちなみに私、薬師やってるからまたお金に余裕があったらポーションでも買いに来


                て頂戴ね。」


        そう言うとお姉さんはどこかへ去っていった。


      ポーションとは瞬間的に傷や魔力を回復させる特効薬だ。


         でもハチのスキルでなんとかなるんだよなぁ。


               ♢♢♢♢♢♢


          「なんですか!!あなた達は!?」


      店に入るなり早々そんな事を言われて遡る事10分前。


             「ステータスオープン。」


            俺はステータスを確認していた。


   -----------------------------------------------------------------------------------------------


            サム・グラトニア  12歳


                 Lv371


                 職業


              <ガチャポン使い>


                 スキル


                <ガチャ召喚>


               <カプセルチェーン>


                 <ステイ>


                 ステータス


                 筋力3991


                 俊敏力3821


                 守備力1655


                 魔力3091


    -----------------------------------------------------------------------------------------------


           お、なんかスキル増えてる見てみよっと。


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                スキル<ステイ>


      <ガチャ召喚>で出てきた仲間と一緒に食事をとった際解放。


    <ガチャ召喚>で出てきた仲間を自身の亜空間へ移動させる事が出来る。


 亜空間にいる仲間は時間経過で体力などが回復でき、念じれば亜空間の改造も可。


    -----------------------------------------------------------------------------------------------


   強いし普通に使えるじゃん。解放条件と能力の関連性が分からないけど。


    テイマーも似たようなスキルがあるって聞いた事があるはそういや。

 

        っと色々確認してたらいつの間にかついてた。


                へぇ〜ここが。


            『あるじー早く入ってみよー。』


     ハチはこの世界自体が初めてで色んな事に興味津々だな〜。


            ハチもいるし思い切って入るか。


                ガランガラン


               「たのもー!」

  

     ちょっと恥ずかしいけどこれやってみたかったんだよなぁ。


             『なに?たのもーって。』


          あちゃ〜こっちの世界にはなかったか〜。


  「なんですか?たのもーって武器やアーティファクトのオーダーメイドはお


           断・・・・・・・・・ってええ!!?」


             「ど、どうしたんですか?」


       カウンターには片眼鏡茶髪美女がいたがなんか驚かれた。


           「なんですか!!あなた達は!?」


                んで今に至る。


これはー頑固とかって言ってたけど頑固なのか?結構短身おじさんみたいなの想像し


            てたんだけど・・・・(多分偏見)。


茶髪美女は足をドスドス言わせながらこっちに向かって来ている。そして俺の目の前


               寸前で立ち止まった。


          「あの俺の顔に何かついていましたか?」


            「あなた!Lv371あるでしょ!」


                 「っ!!」


        「そしてその見たことない犬も!Lv181でしょ!」


                「わん!?」


            「どうして分かったんですか?」


     「と言う事は図星ね、この片眼鏡は人のステータスが分かるの。」


  「え?それって国宝級のアーティファクトじゃないですか!そんなのどうやっ


                 て・・・。」


       「話が長くなるからお茶でも出すわ、中へどうぞ。」


 この人が頑固ってデマなんじゃないの?あのー素材買取に来ただけなんだけどー。


  この1つの話からサムは様々な事件に巻き込まれていくのだった・・・・・。
















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異世界ガチャガチャ巡り〜カプセル開けて最強に〜 まよねーずつー @south_paw_man

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