第40話 チキン野郎と失われた神器
「は?勝つって無理に決まってんだろ!」
「無理じゃない…神器を使えば…あんな鼠勝てる!」
神器ってティナがエミに貸したチートアイテムだよな。あの蛇をぶっ飛ばしたとんでもない力を出したアレか。
「俺の神器?」
「レグの!!」
そこは別にいいだろ。
「神・ドゥーラ様の神器とは懐中時計のアレですか?」
懐中時計??それが神器なのか?
「姫当たり…レグの神器は時を刻む時計(タイムクロックオーバー)」
「は?何だって??」
「レグの神器は時を操る力を秘めた神器。一日だけその日の未来と過去を呼び出し操る事ができる。時を司る酉年の十二神獣、神・ドゥーラ・レグホンの神器…」
「つまり一日だけその日の過去と未来に動くって事か?」
「正確にはその刻日の過去と未来に進む、例えば今日ならその刻日の10年前の姿に未来ならその刻日の10年後に時間を進める」
つまり一日だけその日にちから数えた日数に指定的にタイムスリップさせるって事か!?
つまりやろうと思えば赤ん坊から祖父さんにまで1日戻れたり出来ると。
「そいつは凄いな!」
「確かにクンビーラ様を神にする前の姿にまで退化させれば勝てます!!」
「いけますわ!東海林様!!」
「ティナ、その神器は勿論コイツが持ってるんだよな!!早く言えよ全く!!」
東海林はアイテムボックスを開くがそれらしい道具の記載は無い。
「あれ?無いぞ…」
「やっぱり無いか…」
「やっぱり?やっぱりって何だよ!?」
「レグ…神器…無くしたの…実は…」
え…無くした…意味ないじゃんかっ!!
「無くしたっ!?」
「何処で!?」
「うーむ…500年前…この世界の何処かに落としたって聞いた…神になる前に…バレたら四聖獣様達に…殺されるから…私しかその事しらない…」
「まさか、それで逃げたのか?」
「違う…多分…」
否定しないのかよ。
こいつ神器をどっかに落として神になった訳か、で、バレたら四聖獣達に殺されるから黙っていたと…まさか神器無くした事バレたから逃げたんじゃないだろうな。やっぱり…
「たく、ぬか喜びさせやがって!無いんじゃどうすんだよ!」
「特訓!」
「え?」
「こうなったら特訓!」
お前神様だろ一様!!
臆病なチキン野郎がマスコットチキンを着て異世界に行ったら最強でした!? 桐生連 @yusuke0907
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