神殺しの天使 ー?ー

@ui328

プロローグ&第1話 ライの疑問

「ねぇねぇおばあちゃん!

またおばあちゃんのお話聞きたいなぁ!」

「おやおや、もう夜だよ?

いい子はねんねの時間だ。」

「えぇ〜、お話聞かせてくれるまで寝ないもん!!」

「困った子だね…

そうだ、1つ話をしてあげようじゃないか」

「ほんと!?」

「でも、* * *にはまだ難しいかもしれないよ。」

「む、大丈夫だもん!!簡単だもん!

この前ルーン文字が書けるようになったんだから!!」

「そうかい、そうかい。それはすごい。

じゃあ話してあげようか。」


───世界は3つにわかれている。

1つは魔界。死神の死と血の染み付いた地。

1つは地上。人の欲望の渦巻く場。

1つは天界。神と天使の楽園。

そのなかでも、特に歪んだ天界のとある話を* * *に────────。





* * * * * * * * *

「ねーねーおかーさん。

どうしてらいたちには、* * * * * はねがついてるの?」

女の子、ライは布団の中でこてんと首をかしげた。

「あらライ。

もうお外は真っ暗よ?ねんねして?」

ライの母、フィリオンは、ライの問いには答えずそう言った。

「ねーねーどーして?おしえてくれなきゃ……」

「教えてくれなきゃ?」

「ねんねしない!」

絶対に!と言いながらもうとうとしているライに、フィリオンは、

「あらあら。それは困ったわね。」

と、心底困っているように言った。

「じゃあ教えてあげるわね。それはね、─────」





──────────私たちが、* *だからよ。












─────8年後 ライ 13歳

…今の夢は、何だったんだろう…。なんだか、大事なところだけかけている気がするけど…まぁいっか。

今日は聖堂へ行って勉強をする日。

「おーい、ライー」

「ん?なぁに?呼んだ、フィー」

ライを呼んだのは妖精であり、親友であるフィーネだった。

「あそこで双子と…あとなんか馬鹿一匹が待ってるけど、いかなくていいのかい?」

フィーがそう指をさした先には、

天使であり親友である、双子のフレイとアイス、そして馬鹿一匹と呼ばれたトレイラーがいた。

急いで3人の元へいくと、トレイラーとフィーが

「おいチビ妖精!

俺の事馬鹿っつったろ!!なぁ!」

「はーぁ?言ってないけど?てか、自覚あったの?ふふふ、笑えるわね。

そもそも、私は妖精なの。チビじゃなくて元々小さいのよ。

あぁーら、もしかしてぇ、自分のこと言ってたのかなぁ、チ・ビ・ちゃん☆」

「はぁぁぁ???!

ざっけんなよこの…えっと」

「はぁーーーい私の勝ちー

言葉に詰まってやーんのー!!」

「なっ…なにおーー!!」

と会って早々喧嘩を始めた。

挙句の果てに戦闘になりそうだったので、急いで止めに入った。

「もー2人ともさー。みっともないよ?

大丈夫だって。2人ともチビで馬鹿だから。」

「……ライ…それ…フォローになって…ない…フレイは思う…。」

「アイスも…思う。」

…なんでだろう。(真剣)

「まぁそれはさておき、早く出発しよーよ!」

「「おー!!」」「「…おー、……」」






聖堂にて

* * * * * * * * * * * *

「はーい、ではこの世の理やこの場所について話していきますね〜。」

と言うのは知の神、メティア。

「では、ここのこれは、〜〜〜〜〜…」

「……なんか、つまんないぃ…僕飽きちゃった、……」

ライがそう言った。

「俺もー」

「フレイ…も…」

「…アイスも…飽きた…」

「なんか僕、そういうのどうでもいいって思えちゃうなぁ…ちょーっと楽しみだったんだけど。」

「「わかる!」」

と、少しの間話していると、

ライの耳に少し疑問に思える言葉が。

「…〜〜〜で、ちなみに、この世の中は、全て神が決めることになっているのです〜。」

「え?」

ライは思わず、普通の声でそう言ってしまった。

「どうかしましたか〜?」

「どうして神が決めるのですか?神だけで決めるんですよね。

人間とか、死神とかと話し合わなくて…………ッ…?!」

と、メティアに聞いている途中、

メティアは突然こちらを睨むような目で見て、

「…人間?死神?話し合う?それが叶うと思いますか?あの欲にまみれた人間や汚らわしい死神と話し合う?馬鹿馬鹿しい、冗談も大概にしてくださいね〜。」

と、突然蔑んだ顔で言ってきた。

それで話を聞いていたみんなは驚き、小さい子は泣いてしまったりとパニック状態になってしまったので、今日はそこでお開きになった。




* * * * * * * * *

「あの人、なんであんなに怒ったんだろ。

僕何か言った?」

「「いや…?」」

「……天使や…神にとって…人間や死神…というのは…忌み…嫌われるもの…なのかも…」

「かも…」

と双子が言った。

「…なんでだろう…。」

ライたちには、今日そのことで頭がいっぱいだった。





───────to be continued.

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