オッサンにありがちな勘違い
Eternal-Heart
すれ違いコント『オッサンにありがち(?)な勘違い』
名古屋から
俺、
(´・ω・`) エタハ
「
(頭の中のイメージは小学生のまま)
(゚ω゚) サトシ
「おう、元気だよ(智の娘で十八歳)。
そうそう、
先月、智美と二人で旅行に行ってきたよ」
「へぇ良いじゃん。今が一番可愛い年頃だよな」
「そうかもだけど、いやらしい言い方だな」
_________
(´・ω・`)
「今度、智美ちゃんが東京に来たら、俺が遊びに連れてってやるよ。
智美ちゃんを肩車して、浅草でも見せてあげようかな」
(゚ω゚)
「やめろよ、恥ずかしいな! 何のパフォーマンスだよ!
もう東京くらい、一人でも平気で歩き回れるさ」
「は? お前こそ何考えてんだよ。
女の子が一人で、東京をうろつくのは危ないぞ。
つい最近、智美ちゃん位の年頃の子が
オッサンに連れて行かれた事件があったぜ。
オッサンが " ちいかわ "グッズ を買ってやると言ったから、ついて行ったそうだ」
「えっ!? そんなものに釣られる子がいるのか?」
「しょせん、まだ子供だからな。お小遣いでは買えない位、沢山 貰えたからだ、と」
「そうなんだ、東京には色んな
「あぁ、だから気を付けないといけないんだよ」
___________
(゚ω゚)
「この間、智美がひとりで勝手に車に乗ろうとしたんだ」
(´・ω・`)
「嘘だろ!?」
「俺もつい、声を荒らげてしまって。
パパと一緒の時以外、車に乗っちゃ駄目だと言ってるじゃないか、と。
(免許取りたて)
で、助手席に乗ったんだ」
「お前が助手席に乗ったんかい!」
「助手席で、大丈夫か冷や冷やものだったぜ」
「いや、運転させんなよ!」
「ところが結構、運転が上手かったのよ。
実は以前から、こっそり近所のショッピングセンターの広い駐車場で、練習してたらしい」
「もっと大問題じゃねーか!」
「子供ってさ、親の知らないところで何をしてるか分からんものだな」
「それは流石に気付けよ……」
「見慣れた街並みが、いつもと違って見えるな、なんて助手席で思ったりしてさ」
「いや、だから運転させんなって」
__________
(゚ω゚)
「昨日、ウチのおふくろから
(´・ω・`)
「おぉ、隆行くん、優秀なんだなあ」
(二人のイメージは、中学生のまま)
高校時代の仲間で、一番早く結婚したのが、義行だった。 出産祝いに大阪まで行ったのを、昨日の事の様に思い出せる。
「留学先が、アメリカではあまり治安の良くない州らしい。 それなのにホームステイではなく、アパートで一人暮らしをさせたそうだ」
「それは心配だな。 自主性とか放任主義にしては、厳し過ぎる気がする」
(隆行はもう大学生)
「学校が遠いから、車で通学するらしい」
「それは流石に無茶すぎだろう!ビバヒルかよ!」
「義行に電話してみないか」
__________
( ・ω・) ヨシユキ
「おぅ、智か。久しぶり。 そうだ、お姉さんの
(゚ω゚)
「あぁ、どうかしたか?」
姉の智子も同じ高校で、義行はその後、数回会った程度だ。
(義行の頭の中のイメージは二十代)
●●●●
(`・ω・´) ←大仏パーマに仏頂面の今の智子
「この間、智子さんにそっくりの人を見かけたんだ。
" 全国美魔女コンテスト " の大阪代表だよ! もしかしたら優勝できるかも知れないぞ」
「何を競ってるコンテストなんだよ、それ?」
___________
(´・ω・`)
「隆行くんの事だけど。 いきなり留学先で、一人暮らしは少し厳しすぎないか」
( ・ω・)
「おう、
アイツ、江田波おじさんの真似して、煙草吸い始めた、なんて言ってたぜ。
全く子供ってさ、親の知らないところで何をするか分からんものだな」
「苦笑してる場合じゃないよ。止めさせろよ」
( ・ω・)
「おまけに週末、学校の仲間達と散々テキーラを
(゚ω゚)
「それは若気の至りでは済まされんぞ! ウチの智美だって、酒なんか飲まないぞ」
「それは当たり前だろ!」
(義行もイメージが、小学生で止まっている)
___________
( ・ω・)
「智美ちゃんは元気か」
(゚ω゚)
「まぁ、元気にやってるよ」
「今度、智美ちゃんが大阪に来たら、俺が遊びに連れてってやるよ。
智美ちゃんを肩車して、道頓堀でも見せてあげようかな」
「だから何でお前達はウチの娘に、恥ずかしいパフォーマンスをやらせようとするんだ!!」
オッサン達の勘違いは、まだまだ続く__
FIN
オッサンにありがちな勘違い Eternal-Heart @Eternal-Heart
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