ディストピアの中に希望はあるのか…、展開が気になる物語

一章まで拝読しました。
冒頭、ヴォイニッチ手稿。この手稿が解読不能なことはあまりにも有名ですよね。

そのヴォイニッチ手稿が解読され、予言書として示された世界観がなんとも独創的。
私たちが生きる現代からすれば、近未来技術である仮想空間で暮らしていた人々。その近未来的時代が崩壊し、さらに時代が後退する…そんな冒頭はこの作品の世界に一気に引き込まれます。

そんな時代が崩壊した世界に生きる、少女、望。彼女の目的は一体何なのか。
これから読み進めていく中で明かされるのが楽しみです。
そして、何より失われた文明の遺物を求めて魔物が巣食う遺跡に潜る、ダイバー。
そのダイバーの中でも最強と言われる人物『不可視』。
彼は一体何者なのか、彼と少女の交流の中で生まれる感情はあるのだろうか…。そんな、先々の展開が気になる物語です。