2日目②

ガタン…ガタンゴトン…

「次は〜〜、〇〇駅〜〇〇駅〜。」

森谷(寝てたのか…)

電車が〇〇駅に着く。

森谷「あっ。」

そういえば私が降りたいのは〇〇駅だった。小走りで電車を降りる。

目的地まで歩いて10分ほど。

駅を出て、家に囲まれた歩道を歩く。

歩き始めて3分ぐらい、小腹が空いてきた。

カバンからおにぎりを取り出す。歩きながら袋を破り、食べ始める。

歩いて7分経った頃おにぎりを食べ終わり、淡々と歩く。

森谷「この家か…?」

住所をメモした紙を片手に持ちながら、家の2階を見上げる。

2階の窓には人が写っている。男性のようだ。あの人が上浦仁志だろうか。

ゆっくりと玄関まで歩き、インターホンを鳴らす。

⁇「はーい。」

足音が聞こえる。

ガチャッ

扉から男が出てくる。

森谷「あの書き込みを見てきてみたんですが…。」

⁇「あっそうでしたか。どうも上浦仁志と申します。」

上浦「どうぞ、上がってください。」

目の前の家に上がる。森谷は手をカバンに入れ、何かを握りしめる。

上浦「こちら友達の宮下です。」

宮下「どうも…。」

森谷「あの投稿をしたパソコンってどこの部屋にあるんですか?」

上浦「…?まあいいですけど…。」

上浦にあの投稿をしたパソコンがある部屋に案内してもらう。

パソコンがある部屋は、カーテンが閉め切っており薄暗い。

宮下も遅れて部屋に入る。


森谷「……すみません。」

小さい声で言う。

上浦「え?」

カバンから手に持ったを取り出す。

上浦が目を丸くしてこちらを見つめ、膝から崩れ落ちる。

上浦の体に思いっきり刃物を振り下ろす。

何度も何度も何度も。

木製の床に赤黒い血が染みる。

宮下がその光景を見て逃げようとする。だがうまく走れていない。

素早く追いかけ刃物を刺す。

森谷?「もう死んだか?」

パソコンがある部屋に入り、パソコンを叩き壊す。

野村「知られてはいけないんだよ。僕の正体を。」



野村青五…本名「建山悟」。

この男は「脱獄王」と呼ばれている。

捕まっては脱獄し偽名を使い生活している。

それは過去の犯行さえ忘れてしまいそうなほど自然な生活であった。

ここからは画面の前のあなたに推理をお願いする。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

掲示板 S長S太 @sotaro2525

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ