このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(86文字)
23秒のズレなんて生き辛いだろう 社会に生きる人間としては、他の人と同じ時間を共有したいと思う筈だ。 しかし、主人公は一つの光明を見出し、前に進んで歩き始めた。 千文字以内で不思議を体験できる作品。
他では中々お目にかかれない、個性的な作品と出会えました。「23秒間、感覚が他より遅れる」を持つ主人公。その人物が普段はどのような感覚を持って生きているのか。そういう特殊な日常が淡々とした文体で綴られています。読み進むごとに「へえ~」と声が出てしまうようなことがたくさん出てきて、短い中でも充実した読書体験が得られました。