おまけ
◎カップケーキ
●和名
モモミドリメムシパンムシ
●英名
Cupcake
●分類
パンムシ科
○観察メモ
獲物や縄張りを荒らす生物に対し、体当たりする外見・性格ともに攻撃的な種。
祖先は貝の仲間で鎧のような殻は貝殻が進化したものである。貝柱などは退化しており、代わりに体の一部を足のように動かせるようになった。オスを中心とした群れで行動し、1番若いメスは群れを離れ、単独で過ごす特殊な生態を持つ。
臓器は目の付近に固まっている。これは体の後ろ部分を食べられても大丈夫なよう、進化した結果。故に逃げられる確率が高いため、平均寿命が高く、90年近く生きる個体もいる。この長寿個体は、食料危機に陥った時の非常食の役割を担うため、体が10m以上大きくなり、群れのリーダーとなる。
球形の動く物体に反応し、攻撃体勢を構えるため、彼らのすみかの近くで球技を行っている際は注意が必要。
○食レポ
生食。蒸してもいける。
◎サクレトンボ
●和名
サクレヨミノトンボ
●英名
Explosive gunpowder dragonfly
●分類
ヨミノトンボ科
○観察メモ
核融合を起こす水素と核融合を引き起こすための高温・高圧を生み出す原子爆弾で体を構成する蜻蛉。
自分より大きな生物でもお構いなく襲うその姿は「空のギャング」と呼ばれるほど。
○食レポ
噛むと甘い味がする。
◎レスラー
●和名
ボクシングペンギン
●英名
Wrestler
●分類
ペンギン科
○観察メモ
生物兵器としては比較的最近現れた種。温暖な地域に生息し、寒さに弱い。
卵を守るための過剰な防衛反応で、グローブは翼が進化したもの。この翼では泳ぐ事ができず、代わりに地上で狩を行なっている。
○食レポ
焼き鳥に。
◎ヒートカゲ
●和名
ヤキオオトカゲ
●英名
Burnt giant lizard
●分類
リクオオトカゲ科
○観察メモ
体表面に分泌する可燃エステル化した保護膜蝋と皮膚組織の成分が化学反応を起こし高熱を発している。しかし皮下組織がスポンジ状になっており、これが断熱材の役目をして熱が内部まで伝わらないようになっている。
歯の間に複数の毒管がある。ほんの少しでも噛まれると口の中の毒によってしばらく放置すれば死に至る。
○食レポ
毒抜きをし、ステーキに。
◎ガソスター
●和名
オイルホシニタリ
●英名
Gasoline sales star
●分類
ホシニタリ科
○観察メモ
ガソリンタンクを背負った星。石油を飛ばして敵に攻撃する。
この石油はプランクトンを主食としているが、消化はせず体内のバクテリアと体の熱の働きで生成されたもの。体内は凸に曲がった構造で背斜構造と呼ばれる地質構造に似ている。
ヒトデにも見えるが、実はタコの仲間。ガソリンタンクの本体は胴体だったもので、ホースは漏斗が進化したものである。
○食レポ
濃厚なオイルソースと肉を絡めていただく。締めにラーメンにすると尚更良い。
◎ネバムシ
●和名
ニホンコガネニュウドウカビ
●英名
Golden Nyudo cloud mold
●分類
ニュウドウカビ科
○観察メモ
粘菌の集合体であり厳密には虫ではない。粘菌にしては移動が速いため、爆速粘菌と呼ばれている。
都会のビルに生息し、変形体を張り巡らす事で死んだ生物の残骸を吸収する。稀に生体を直接吸収する。
○食レポ
甘すぎて諄い。
◎デメゴイ
●和名
ヤマトオニデメゴイ
●英名
Pop-out carp
●分類
デメゴイ科
○観察メモ
浅い池の底を這うように移動する。鯉とあるが、厳密には鯉ではない。
陸上でも問題無く活動可能。獲物が上を通ろうとすると、飛び跳ねて捕食しようとしてくるほどの運動能力と、切断されると今度は2匹に分裂するほどの生命力を持ち、さらに唾液はスカンクの放屁の10倍の悪臭とも言われているため、汚染の象徴として扱われる。
○食レポ
どう焼いても臭みが取れず、食べられたものではなかった。
◎ストロー
●和名
シロナガアカセンボウヨリマシ
●英名
Fake straw
●分類
モドキムシ科
○観察メモ
ストローに擬態し、釣られた生物の体液を吸う吸血動物の一種。モドキムシ自体が吸血動物という訳ではなく、擬態した姿で食べやすい食性になるため、決まった食性が無い。
よって決まった姿も無いため、分類の仕方が研究者で分かれている。
○食レポ
不味い。捨てて良い。
害虫の色を吸って駆除する者の話 まめでんきゅう–ねこ @mamedenkyu-neko
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