不覚にも、ジンと来ました。

 世相の厳しさから、どうかすると世の中を斜めから眺めがちな自分ではありますが、この作品に触れて、暫しそんな自分を忘れて、作中の登場人物たちと一緒に幸せな気分に浸る事が出来ました。

 失ってから始めて分かる幸せ、何て言葉がありますが、この作品では「手に入ってから始めて分かる幸せ」という物もある、という事を教えてくれる様に思います。

 その切っ掛けは、何て事の無いポケットから。その中身を誰かと分かち合う事で、こんなにも幸せな気持ちになれる。

 幸せって、案外簡単に手の届く所にあるのかも知れませんね。