幸せのポケット

神楽堂

第1話

「おなかすいたね。何かお菓子とか持ってない?」


「……そうだな……あるけど……ビスケットが一つ」


「ふふふ。じゃあ、ポケットに入れて叩いてみて」


「あの童謡か。いいぞ」


俺はポケットの中にビスケットを入れ、ポケットを上から叩いてみた。


「はい。歌の通り、二つになったぞ」


割れたビスケットの一つを彼女に手渡す。


「じゃあ、一緒に食べよ」


彼女と二人で分け合ったビスケットの味は、とても甘かった。


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