3話決戦の日

「うす」


集合場所は山奥、勝負っつったって他人に迷惑かけられねぇしな。


「じゃあ

始めようか」

「いつでもいいぞ」


「よーい…ドン」

「あれっ消え

ぐぁっ」

いってぇ…お前体術もいける口かよ…


「この程度でひるんでちゃちょっと心配かなぁ…」

「いーや、全然

体は丈夫な方なもんで」

「じゃ、これもいけるよね」

音、光…周りは特に変わった様子は無い。状況から察するに身体強化の魔法…

「おらよっ!」

「うぐっ」

転移、そこから無尽蔵にくる蹴り…ガードで精一杯だ…

そろそろ反撃と行こうじゃないか

「グノーシス…!」

ドォン

「…!

私の蹴りを模倣したか

上手くやってくるじゃないか」

「ただ、今日教えたいことの1つは真似だけじゃ何事も乗り越えられないってことだ」


イシスの神力は恐らく物体の性質を変える…発動条件は分からない。対して僕のは近くのものに模倣するだけ…

まずは発動条件から探っていこうじゃないか。


カシュッ

「煙幕か…目くらましとしては上出来だ

私が相手でなければね」

「…クッソやっぱり」

煙の無効化…いや匂いは残っている…透明にして煙としての役割を変えたのか。

「じゃあこれはどうかな」

「うっわ虫?!ちょっとやめてよそうゆうの苦手なんだわ…」

虫…一瞬で粉微塵に…

ん…?虫自体を粉微塵にしたんじゃない…

空気を斬撃にして虫を…?

わざわざ空気を通して攻撃なんかするか…?

そうか…

「…気づいたね」

「あぁ…虫さんの犠牲のおかげでな」

「私の神力は物体の性質を変えるってことはもう知ってるね。そして発動条件は私が生き物と認識しないものだ…」


「僕は今から初めてのことをする」

「ん…勝負中にスマホかい?悠長だn」

「グァッ…急に殴ってくるなよ…」

(どういうことだ…模倣する対象はどこだ…いやオリジナル…では無い…動きが綺麗すぎる。

…そうか!スマホで動画越しに模倣を…)


「すげぇことしてくんな」

「いや、こっからだよ」

シュルルル

(縄…動きはプロを模倣したか…だが縄なんてどうってことない)

「…?

神力が使えない…?」

「そうか…加工されていない植物のツルを…」

「うっ」

「捕まえた…!」

空中に投げ出されたスイッチをキャッチ…っと

ピッ

「…お見事」

「私はもう君のこと認めたよ…

さ、試験を受けるといい」

「あぁ」


「君ならできるかもね」

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凡人でも神に抗いたい @Amai0610

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