勧善懲悪とホラーと俺TUEEEという別ジャンル全てを楽しめるかなりの鬼作です。
勧善懲悪というのがどちら向きかという話をすると少し異論はありそうですが。
例えばですが、宇宙人が攻め込んできて、人類が破滅に向かっている最中、宇宙人の母星を破壊すれば人類が勝てるとすれば、それを行う事は正義でしょうか?
それに至る道筋で、宇宙船を得る為に宇宙人を残虐に殺してしまうとしても。
今まさに人類は家畜に陥ろうとしている最中でも、いやそれは・・・となるでしょうか。
これはそういう話だと思います。
そして逆を考えるのも面白いですね。
自分達が生きる為に糧として求めた動物の中に怪物がいるんです。
それが家畜の中に隠れてて、一人、また一人と仲間が死んでいく様。
罠を仕掛けて誘き寄せるも失敗し、次々と仲間が、そして・・・
なんていう側面も見えます。
そして最後に主人公最強というまさになろう系の典型でストレスゼロ!
とても素敵な作品だと思います。
市民を食い物にするマフィアを更なる巨悪が餌食にするストーリーに通じるものがある。
警察署や警察学校にまで入り込んでいるマフィアの構成員を、闇に隠れてオモチャにしながら刈り取っていく。
それが勇者やそれに準じる勇士とその学校に。マフィアが人間と絶滅戦争を行っている魔族に。餌食にする巨悪がチンピラ系サイコパスの魂が転生した絶世の美幼女に。
巨悪の正体に見当違いの調査で右往左往する魔族を、チンピラ台詞でサイコパス倫理観を振りかざす幼女がせせら笑いながら、魔族の尊厳を踏みにじりながら無双するのがクセになる。
最強ムーブwith嗜虐心(対人外特化)
悪いやつでも同じ人間ヤったらいけないけど、その人間をヤりまくってる悪い魔族なら狩り放題だよね!って感じの理論
世界的に見たらもうほとんど掃除と変わらんらしい。
題名に「チンピラ」って入ってるけど、一般的にブイブイいってる、チンピラ、三下みたいな感じではない(と思う)。
会話のキャッチボールも読んでて面白いし、主人公があの手この手のイタズラ考えててクオリティ高い劇、芝居、茶番をAlwaysやってくれてます。
作者さんは人の心とか結構造詣が深いのかなぁ…とか思うくらいには主人公の残虐性…サプライズ力?には感心しています。
主人公サイドからしたら楽しんでやってる節もあって結構軽く読むことが出来た。タイトルの鬱ゲーってほどこの小説本編に鬱要素はないです
誤字脱字も少なく、いい感じに行間挟んであってとても読みやすいです
めちゃくちゃ面白いから是非読んでみてほしい