高校球児の汗と涙がきらめく青春スポ根小説、【KAC】に爆誕 !!

甲子園を舞台にした素晴らしい小説が生まれた。
那智風太郎氏の『とりあえず一球入魂』が、それだ!

時は、KAC祭りの真っ最中。
そして、春のセンバツ高校野球大会の真っ只中である。
ちなみに、今年2024年、甲子園球場 (収容人数47,359人、両翼95m、中堅118m)は創設100周年を迎える。
本作は、記念の年に相応しい名作と云えよう。

9回裏。
追い詰められたバッテリーの会話が……感動を呼ぶ。
(キャッチャーのサインとミットの構え方、そしてピッチャーの首の振り方とマウンド仕草で会話は成り立つ――とは、元球児だった作者の談)
こういう場面でこそ、キャッチャーのリードが勝敗を分ける。
疲労がピークに達しているピッチャーに何を求めるのか?
握力は落ちている。変化球で躱すのは難しい。ウイニングショットはもう投げられない。何より、ワイルドピッチが怖い。
否、本当に怖いのは己の後逸よりも、勝負を諦めることだ。
欲しいのは、たった一つのアウト。求めるのは、渾身の一球。

キャッチャーの心の叫びは、ピッチャーに届くのか!?
「おまえの力はそんなもんじゃないだろう! 投げ込め! 俺が構えるミットに。とりあえず、気迫を込めたおまえの一球入魂を!!」

高校球児の熱い闘いを、是非、ご一緒に‼!