創星記

遥か昔に作られたロボットは、文明崩壊の寸前に目覚めさせられた。
何万年、何十万年も前から、文明が滅びる度に目覚めさせられ浄化を繰り返していたロボットは辟易していた。
人間と共に星を浄化していっても、人間は弱く、すぐに死んでしまうからだ。

彼らのいない日々という孤独を知ってしまったまま、何千年も星の浄化に務めなければならないというのは、あまりにも苦痛であった。
だが同時に、人間が好きなのであった。
また生まれるであろう、愛しき未来の人間を救うため、ロボットは星の浄化を成し遂げてしまうのだ。