第8話 気がかり

◆◆気がかり◆◆


カフェでこのお金の口座を開いてくれた主催者とお話をした。


彼女はシングルマザーで、お金に対して不安を持っていた自分が、5年前にこの講座を受けて、今はお金に前向きに向き合えるようになった。と話していた。


お子さんが2人いて、登校渋りをしているようで、その講座内にお子さん連れで入室していた。一生懸命働きながら、お金を守って増やしている、と。


彼女は、この銀行にお金を預け、金利からも収益を得るために、親御さんも勧誘して、家族で資産形成をしていると言った。


◇ ◇ ◇ ◇


アフィリエイターの女性も、自分は慎重である、と話していた。疑問を全部、先生に確認して、シラミツブシに疑問を解決し、ここならば!と自信をもって勧めているのだ、と。


商品を売る人と、相談する人は分けなくてはならない。売りたい人は、自分の売りたいものを売ってくるんだ。自分が買いたいものを手に入れたいならば、相談するのは組織の外の人間でなければいけなかった。


彼女は言った。

誰に行っても反対されるのよ。でもね、反対する人を見た時に、みんな全然裕福じゃないの。富をしっかり築いた人の意見を聞こうって思ったんだ。と。


彼女もシングルで、障害をもつお子さんを育てていると言った。お子さんの将来の安定の為に、今一生懸命働くお母さんだった。


◇ ◇ ◇ ◇


保険を解約して、家族の資産をつぎ込んだという女性もいた。

自分は証券マンで、外貨は絶対必要だと考えてこの銀行を使っているという人もいた。


みんな、親切に私の疑問に答えてくれ、自分の考えを話してくれた。

いい人たちだった。


どうか、この話が、詐欺ではなく、本当にみんなの幸せの為に立ちあがった銀行であって欲しいと思う。何年後かに、失意のどん底に落とされる人が、誰ひとり出ず、みんなが幸せになれば良いな、と思う。

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お金の詐欺に会いかけた話 へーロー @herohero55tpt3

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