本文内容はもとより、あらすじからタイトル、キャッチコピーまで事細かに分析していただけるうえに、一話の分量、「……」の打ち方のようなweb小説の作法、主語がなかったり述語とねじれてたり、一人称と三人称が混じっている時などの指摘は鋭い剃刀のようにキレッキレである。
しかし、それは作品をよく見て、行間すらも見通した視線で分析した結果であり、超辛口ではあるが、根底には文章書きに対する愛を感じる批評群であると思われる。
また、この方の批評を第三者の立場で読むことは大変勉強になる。こういったまとまった批評はなんらかの賞を受賞した時に編集部からいただけるが、それよりも多岐に渡っている。
(個人ごとですいませんが私はWings小説大賞で最終選考に残ったことがあるが、その時に編集部からいただいた辛口批評よりもこちらの方がよほど辛口でタメになっていると思う)
オススメですが、もしも批評をいただくなら相当の覚悟も必要である✨
私はこの激辛批評の論者様から批評を受けた者ではないのですが、小説を書く時は「この方なら、どんな批評をするだろう」と、時々想像しながら書いています。素人と自称されてはいますが、読者だってそもそも素人が大半であり、素人目線の書評というのは執筆する上で大いに役に立つのではないかと考えています。
また、あくまで「自称」素人ですので、実際の指摘内容としては、かなり的確なものが多いと思っています。この書評はそれだけでなく、意欲的に相当なペースで執筆されています。上司に「お前、顔色悪いぞ」と言われたそうで、それほど頑張っておられるということです。
その熱は時折、批評を受けた方と応援コメント欄、近況ノートでの場外乱闘に発展してしまうほどです。良いか悪いかはさておき。それほどの熱があるため、数ある書評の中でも多くの方から支持されるのでしょう。納得の星3ですっ!
拙作以外にも凄まじい量の作品をお読みになり、そしてそれぞれにこれほどの熱量をもって論評いただいているのは、まさしく「滅私奉公」の感があります。
辛口などととんでもない。当方ジャンル違いかもと思いつつ、こういう見地から見ていただきたいと我儘をお願いしたのに快くうけていただいたことにも、主様の懐の深さを感じざるをえません。
何といっても役にたつ。真剣に読んでいただけるだけでなく、もっと読まれるには、というアドバイスは無茶苦茶ささりました。本当に感謝申し上げます。
(とか書いて、このうえさらに「我も我も」と来られてもお困りになるのかもしれませんが、とにかくありがたかったです。)