本日のアスカレアですわ！【KAC20244】

気づいてしまいましたのねカクヨムの真実を！

　アスカレア・オッペンハイマーは由緒正しい伯爵令嬢である。多分3世を名乗っていいぐらい由緒正しいのである。

　アスカレア・オッペンハイマーはパソコンの前で震えていた。

「きましたわワタクシの時代が」

　アスカレアはゴクリと音が出るまで生唾を飲み続けた。

「そうカクヨム運営の今回のお題は『ささくれ』」

　前髪をかきあげる。清らかな蒼い瞳がただの日本人ではないことを示す。

「so英語になおすとsasakure.これはワタクシの名前であるアスカレアを忍ばせた暗号。わかってましてよ。カクヨム運営様。asukareaのアナグラムと一目見た時から気づきましたわ。なんてワタクシ天才なのでしょう」

　羽ペンをくるりとまわし読者にアスカレアは突きつける！！

「心配なさらないで、根拠はあります。なんで指の隙間の見るからにウッとなりそうな大して面白くもなさそうなささくれなんて見ても、面白くありませんことよ。これはもうワタクシを作り、読ませ、一大ジャンルにしようとする宇宙の大いなる意志に他なりませんわ」

　アスカレア……これこそが神の造り賜う奇跡。ささくれなんかより鏡に映ったこの見事な金髪縦ロールをご覧あそばせ。カクヨムで垢BANされそうな淫らなこの肢体。令嬢オブザイヤーがあったら8冠達成間違いなしですわ。ワタクシが世の中を席巻してコミカライズは元よりアニメ化ハリウッド化。そうだわフィギュアはどのポーズがいいかしら？　これかしら？　それともこう？？　ちょっと刺激が強すぎましたわね。性描写有りを入れておきますことよ。

　さてワタクシどのくらい増えましたの？　と小説のところでアスカレアといれて検索♡

小説は見つかりませんでした

別の条件で再度お試し下さい

「あぁ？」

　コホン失礼しました。ワタクシはここにいますの。誰か気づいてアスカレアです。

　そうなのね。カクヨム運営様。

　スターは自ら光り輝いてこその白色矮星。

　見せましょう美貌を。

　届けましょうこの声を。

　カクヨム界に轟く名文を。

「こんな時こそ自主企画ですわ」

　ワタクシの二次創作でランキング総なめ間違いなしですわ。

自主企画『ささくれの本当の意味に気づいたお方のお茶会場』

　これで完璧ですわね。2次創作も増えて検索出すぎちゃいましたらどうしましょう。

　そこはかとなーく中世ただよう部屋の中できゃいきゃいはしゃいでいるアスカレアはまだ知らない。

　自分の次の転生先が黒歴史放出祭となることをアスカレア・オッペンハイマーはまだ知るよしもないのだった。