ささくれパンダオンラインを彼氏彼女がやったなら
黒銘菓(クロメイカ/kuromeika)
第1話
きょうは、おうちデートでえいがをみました。
「きゃー!」
「あははははは。」
スプラッタとホラーえいが4ぼんだてだったのでえいがはたのしくなかったです。
きょうはゆうえんちでーとにいきました。
「きゃー!」
「あははははは。」
おばけやしきと、ジェットコースターと、なんかおちるやつと、ぎゅんぎゅんまわるコーヒーカップにのりました。さんはんきかんがぶっこわれかけたので、もうにどとのりたくないです。
「さぁて、次のデートは何処にしよっかな~?」
きょうはおうちデートのひです。
かわいいへやのベッドにねそべって、たのしそうなかおをして、なぜかスマホにはガイコツとかゾンビとかゆうれいがうつっているのはなっとくできませんでした。
「何でだ。」
俺は頭を抱えた。
「えっ、もしかして私の
文だけでみればショックを受けた彼女の台詞みたいだが、顔が悪戯っぽく笑っている。
「デートは……嫌じゃない、けれど、何で毎回毎回怖いところばっかりなんだ?」
俺の名前は
「そりゃぁ、私の素敵な彼氏の驚く顔が見たくってつい……キャッ。」
もじもじ恥じらう……フリをしてこちらを見ているのは
「驚くじゃなくてむしろ
俺のベッドを我が物顔で占領している女の座右の銘は『
肝試し大好きお化け屋敷大好き絶叫マシーンバンジージャンプ物理的爆発炎上大好きな、自称『好きな人ほどからかいたくなる悪癖持ちの刺激的美女』だ。
「えー、楽しいのに。」
「俺は大変なんだよ。何時だって心臓バックバクなんだって。」
「私の魅力で?」
「勿論動悸で!」
「じゃぁ……仕方ないか。本当はデンジャラス闇鍋をやろうかなと思ってたんだけど、予定変更で。」
不穏な響きの料理が自分の夕食にならない事を安堵して、そのあとに何が来るか身構える。
「今日は、じゃぁ今日は私の彼氏君が大好きな可愛い系のゲームでもやろうか?」
「とか言ってまた意味不明なクリーチャーを可愛いとか言う気だろう?」
俺は彼女を信頼している、勿論、悪い意味でだ。
「安心して、可愛いパンダが一杯のゲームだから。」
そう言ってゲームの公式画面を見せてきた。
「……じゃぁ、やってみようか。」
画面いっぱいのモッフモフパンダに釣られた。
釣られてしまった。
その時、パンダに目が眩んで彼女の目に悪戯な光があった事を見逃していた。
彼女がそのゲームをダウンロードしてやり込んでいる事実に警戒すべきだった。
そして、ゲームの年齢制限が15歳以上という表記を見逃していた。
ささくれパンダオンラインを彼氏彼女がやったなら 黒銘菓(クロメイカ/kuromeika) @kuromeika
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