文明論のすすめ

平 一

1 文明の要素(エレメンツ)が分かると、社会が分かる!

図0:表紙https://kakuyomu.jp/users/tairahajime/news/16818093075506765310


図1:文明要因図https://kakuyomu.jp/users/tairahajime/news/16818093073607043023


人類を繁栄させた文明には、六つの要素エレメンツ〟があります。 

それは〝知る、する、決める、ヒト、モノ、環境〟です。


詳しく言うと、科学・技術、経済・社会活動、

制度・政策という人間による文明活動の要因と、

人的資源、物的資源、自然・社会環境という

その必要条件になる文明の内外環境の要因です。

(以後は技術、政策、社会活動、物資、人材、

環境というように略すことがあります。)


六つの要素を六芒星ろくぼうせい(✡)の上に並べて矢印で結ぶと、

社会のことがまとめて分かる、便利な理論ができました。


文明とは〝知的生命活動の様式〟です。

〝知性〟とは〝因果関係の発見・活用〟の能力です。

例えば細菌は餌があると増え、なくなれば死滅しますが、

人間は〝種を植えれば実が採れる〟と考えます。


文明の特徴としては農耕技術、都市建設、

国家制度、社会的分業や文化活動があげられます。

その発展の順序としては、農耕などの技術により、

人々の生活が文化を含め豊かになると共に、

都市が築かれて、様々な仕事ができると、

利害調整のための制度・政策が必要となります。


ただし、技術は施設や製品といった、

物的資源に具現化されないと社会を豊かにできず、

政策は健康や教育を得た国民という、

人的資源がなければ社会を健全に保てません。

また、技術開発には資金など政策的支援が必要ですが、

その際は資源や市場など自然・社会環境が影響します。


そこで、文明活動の本体である社会活動の発展には、

〝文明の六要素〟をバランス良く高められるような、

新技術の導入を含めた総合政策が不可欠である……

ということが分かります。

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