じいさんの最終日

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概要

理髪店のじいさんが引退するというので、最終日に散髪に行ってやった。
そうだ、ドアを開けるときも蒸しタオルを掛けるときも、じじいの手は震えていた。カミソリを持つ手が震えないわけがない。俺は正直ブルッた。あの切れ味のいいカミソリが、これから喉元を滑るのだ。なるほどこれは客も来ないわけだ。あわてた俺は、じじいを制止しようとした。
  • 完結済 全1話
  • 1,101文字
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まなつ
  • @ma72

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