第3話 放課後の寄り道
帰り道、深冬を誘ってパンケーキを食べに来た。
私はパンケーキが好きだし、久々に食べれると思うと割と気分がいい。
出された、パンケーキを撮って食べ始めたけど相変わらず甘くて美味しい。
「深冬、美味しい?」
「……甘くて美味しい」
「それは良かった」
深冬はパンケーキを可愛く頬張りながら私に返事をしていた。
あまりに可愛い食べ方をするもんだから私もついつい写真を撮りたくなって深冬にスマホを向けて1枚写真を撮っておいた。
「……日彩、何撮ったの?」
「深冬の可愛い顔だよ」
「……あんまり、撮らないで」
「いいじゃん、減るもんじゃないし、深冬可愛いし」
そう、深冬はとにかく美少女だから見た目がいい…多分もっと人と関わっていたらクラスの人気者とかになれたと思う。
「……なら、撮ってもいい…でも、その代わりに…一緒に写真撮ろ」
「良いよ、一緒に撮ろっか。」
深冬も一緒に入って二人でツーショット写真を撮った。
深冬は、結構真顔だったけど…どことなく嬉しそうな感じがして少し微笑ましい、後で写真送っとこ…ん?いや…深冬とは連絡先繋いでなかったな…。
「そうだ……深冬、連絡先繋ご?」
「ん…いいよ」
スマホを見せて連絡先を交換した。
最初のメッセージはさっき撮った写真を送ってあげたら速攻保存してて少し面白い。
「そんなに、写真嬉しかったの?」
「……友達らしいことした事なかったから」
まぁ、それなら…納得ではある、友達らしい事したかったのかも??なら…これから私が色々してあげよう…でも、キスはズレてるが。
「日彩、キスしてもいい?」
「少しだけね」
深冬は私とキスするのが好きなのか?最初も抱きついてきたり色々してきてたし…深冬なりに友達みたいなことしたいって感じでしてるのかもしれない。
ちなみにキスの味はパンケーキの生クリームの味がして結構甘かった。
「深冬、キス甘いね」
「うん、甘かった。」
深冬とこうして外でイチャイチャ?してるとまるで付き合ってるみたいだし…外では控えた方がいいと思うけど…深冬は気にしてなさそう。
「こうしてると、まるで恋人みたいだね」
「っ……そ、そうだね…」
深冬は少し照れながら返事をしてきたけど、あくまで冗談だから照れなくてもいいのに…深冬も可愛い所結構あるじゃん。
「深冬、可愛いね」
「っ……あっそ。」
深冬は素っ気ない返事を返してきたけど、耳は照れていて可愛い…やっぱり、可愛いって言われ馴れてなさそうだし…私がこれから沢山言ってあげよ。
そんな感じでパンケーキを食べ終えて店を出た、一緒に帰りながら、冷たい手をそっと繋いで二人並んで帰った。
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