余韻みたいなものが、ほんの少し気の抜けたソーダ水のように、甘く切なく。

音も味も体温も、二人の体を通過して去っていく。
まるで最初からなかったかのように。

それでも、そういう積み重ねの日々が、確かに二人を作っていく。