独り、後腐れなく。

マンションの一室。


一人の男が帰ってきた。


彼は手にはめていた軍手を外し、手を丹念に洗う。


そして、冷蔵庫を開いた。


四種類、肉の塊が綺麗に並んでいた。


その内の、一番硬そうな肉を取り出し、まな板の上に広げる。



「思わぬ収穫だけど…死後二日の肉だ、硬いのは我慢だな」



そう言って、彼は包丁を取り出し、


そして、


大きく、宙に振り上げた。





終わり。

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溺愛ソロウフル 濱田ヤストラ @shino_joker

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