概要
僕はあの時、ガールフレンドにはなれなかった。
酒屋の息子である友達の家に遊びに行った僕は、出てきた店員にガールフレンドに間違えられてしまう。その場を逃げ出した僕の胸中に渦巻く戸惑いとは……
・・KAC2024 第4回 「ささくれ」に参加しています。
・「黒歴史放出祭」に参加しています。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「ガール」に「フレンド」がつくだけで、口に出せなくなっていたころ
ガールとガールフレンドの間には、決して飛び越えられない深くて広い深淵が広がっています。幼い男の子(女の子もなんですけど)は「ガールフレンド」の岸辺にまともに目を向けることすらできず、ときにちらちら横目で見ながらも「ガール」と「ボーイ」の楽園生活に満足しています。ちょっと遠出すれば太い頑丈な橋が対岸に架かっていることに気づくまでは。
無慈悲そのものにも見える成長の残酷さにため息をつくよりも、人間の多面性への賛美がむくむくと湧きおこるようなお話です。「きわめて繊細で純情なぼく」は成長しても決して消えるものではなく、その周りに「僕」やら「俺」やら「わたくし」やら「パパ」やら「夫」やら「部長」やら…続きを読む