まず、あらすじを読んでみてください。
すでに濃い! 濃い!
何がってキャラクターたちです。
名前もさることながら、設定に至るまで……強烈ですが、そのまま1話を読んでみてください。
ん? と思われたかもしれませんが、そのまま次話へ。
こちらの作品、コメディ色が強いですが、油断しているとご肝を抜かれます。
創作活動している人なら、尚更。
なるほどなるほど、と思う場面が多々ありました。
作品とキャラクター、そして作者の関係を、コメディタッチで書かれた本作品。
私もキャラクターたちとこんな風に触れあいたい!
こんな風に作品を作りたい!
そんな風に思える作品でした。
創作に悩んだら、この作品を読んでみてはいかがでしょうか。
発想を変えられるかもしれませんよ。
ドラァグクイーンを目指して渡米した三十五歳がハンバーガー片手に銃撃されて非業の死を遂げ、異世界の勇者ケツアゴ・カチワレーヌに転生。
――情報がッ!! 多いッッッ!!!😂
掴みがすごすぎて読者は一瞬でケツアゴ・カチワレーヌ様の虜に……え、悪役令嬢の男の娘? 裏切りのモフモフ?
――属性がッ!! 多いッッッ!!!😂
終始こんな感じでツッコミを入れながら、最後までフルスロットルで読み進めることができました。
流行りも盛りすぎちゃだめよってメタファーが詰まってます。そして創作者なら誰しも心当たりのある痛快な精神攻撃も食らいます。でもこの作品には、キャラクターを愛する作者の想いが溢れています。だからとってもカオスなんですが、同時に愛おしくも思えるのです。
濃ゆいキャラに厄介すぎる作者。彼らは力を合わせて物語を完結させることが、いやそもそも始めることができるのか。
転生ビキニアーマードラァグクイーン勇者ケツアゴ・カチワレーヌ様完全監修の全力テコ入れ物語、開幕です。
ケツアゴ・カチワレーヌは、とある異世界ファンタジーライトノベルの『主人公』である。
筋肉モリモリで、トレードマークは名前の通り『ケツアゴ』な勇者で、世界を救う冒険に……出る予定だ。
さて、読み始めて戸惑う貴方、恐れるなかれ。
読み進めてみれば、この物語の切なさや愛しさに気付くはずです。
煩悩と欲がまみれた『作者』の『小説を書く理由』や、登場人物たちの葛藤。
なにより、ビキニアーマー姿(色々ギリギリ)なレーヌ嬢のピュアさとまっとうな⁉️常識人ぷりは、一緒にうんうんと頷きながらツッコミすることでしょう。
この冒険の行き着く先は、きっと創作の海を泳ぐ(溺れかけている)誰かの道しるべになる……はずです!
一風変わった濃いぃ主人公と、物語の荒波を楽しんでみませんか?