第2話
「飛行機って意外と速いのね」
「意外と速いって…」
飛行機にあまり乗った覚えがない、たとえ乗っていたとしてもオトナになってからは乗ったことがないという梨夏子はその速さに驚いていた。
夕方17時。午前中に福岡の自宅を出発して約7時間、2人は東京の羽田空港に到着した。
そして、空港内のレストランで夕飯を済ませ、この日は事前に予約していたホテルに向かうことに。
元々親と一緒に東京へ行く予定ではなかったため、香理が事前に予約していた部屋はシングルベッドの一室だけ。一応フロントの方に部屋のキャンセルが出ていないか尋ねてみたが、満室。
香理は小学校低学年のころ以来約10年ぶりに母親と同じベッドで寝ることになってしまった。
あの時はまだ体が小さかったから一緒に寝られてたけど…もうせまいよ…
「ねぇ」
「なぁに?香理」
「朝起きたらホテルをチェックアウトしてアパート行って、アパートに着いたらせっかく一緒に来てくれたから引っ越しの片づけ福岡に手伝ってくれたら嬉しいけど…それ終わったら福岡に帰ってね、飛行機予約してあげるから」
「なによそれ…」
借りに出た香理 葵羽 @kamatama822
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