ブラックボックス
人生
ワタシ《I》は迷える子羊を夢に見る
今日も僕は「箱」と睨めっこしている。
箱――それは前時代的なビジュアルをした、デスクトップPCである。
アナログテレビのような見た目のそれはモニター部分で、ハードディスクはまた別にあるというから、このデカさの意味が分からない。しかもこれで最新鋭のCPUを搭載し高スペックなのである。まあ持ち歩くこともないしモニターも高画質だからこれといって不満はないが、ふと集中が途切れた際、疑問に思うのだった。
箱、箱、箱。
僕がいるのはひと昔前の漫画喫茶の個室を思わせるような部屋だ。漫画喫茶と違うのは、ここが防音がしっかりした完全な個室であるということ。それなりの広さがあり、今座っているオフィスチェアを倒せば仮眠をとることも出来る。
このような部屋は他にいくつもあり、そしてそれらは一つの『箱』と呼ばれる巨大居住区の中に納まっているのだ。まるでマトリョーシカ。そう考えると、目の前にあるこの箱型PCの中にも何か詰まっているのではないか――そういうことを考え、アイディアを膨らませていくのが僕の生きるスベなのである。
僕は作家をしている。
専業作家――
政府に管理された居住区で暮らし、毎週出されるお題をクリアしている限り生活が保証される――物語を書くことを生業としているものだ。
僕の書いた小説は、政府が運営するウェブサイトに掲載される。それは『ヨムシカ』というアプリとして一般にも配信されており、同じような居住区に暮らしている人々の娯楽となっている。
人類の生存圏が著しく狭まってしまった現在、それ以前に普及していたアウトドアな娯楽はほぼ全滅、それゆえ小説などのエンタメにこれまでにない需要があるのだった。
そして、こんなご時世である。不満の溜まりやすい人々の政治への不信感をなくすため――ある種のプロパガンダとして、僕たちの小説は機能しているようだ。そのため、政府は僕たち作家の生活を保障する、専用の居住区を用意しているのである。
毎週のように出される「お題」……それこそまさに、プロパガンダ。おそらくは他の居住区などで問題になっている、あるいは人々の関心を集めているトレンドなのだろう。僕たちはそれをテーマに、面白おかしい物語を仕立てたり、時に揶揄して人々の不満を代弁する。
もちろん小説には事前に検閲が入るため、この居住区の運営が「問題あり」と判断したものは掲載されない。だけど、人気が出るのはそうした「問題」に抵触するぎりぎりのやつなので、お説教されない限界を狙ったものを書いていくのが僕らの仕事でもある。ただまあ、やりすぎた場合にはペナルティがあるようだ。そうした制限された創作環境に多少息苦しさを覚えることもあるが、その不自由さの中で精一杯自分を表現する、それもまた一つの創作活動ではないかと僕は考えている。
生活を保証されているのだから、これはそういう仕事だと割り切っている。実際、専業作家というからには、創作は仕事であるべきなのだ。面白くない、つまり読者から評価されないものは打ち切られる。連載漫画のそれと同じ仕組みだ。そして歩合制とはいえ給料ももらっている。それはそれはリワードというポイント制で、そのリワードはこの居住区では現金も同然に機能する。
それから、面白いもの、評価されるものを書いていれば、僕たち作家にはボーナスが発生する。お題とは別に、好きなものを自由に書いてよい『自由枠』が与えられるのだ。
ただの民間人として、民間運営の小説投稿サイトにアップしていた日々とは違い、ここではどういうかたちであれ、多くの人に自分の作品を見てもらえる。政府お題のものには確実に一定数の読者が存在するし、自由枠のものもその影響で人の目に触れるのだ。
この生活の、どこに不満があろうか。
僕はかつて、小説を書くだけの機械になりたい――そんなことを思っていた。
ただ好きなことだけを、思うまま、いつまでもやり続ける。
読者にまったく評価されない、そもそも誰の目にも留まらない、と……そんなことで落ち込んだりイラついたりすることもなく、たまに読まれた程度で喜んだり調子にのあることもなく――
機械にはそうした一喜一憂する感情以前に、「楽しむ」感情はない訳だけど、そこはそれ……少なくとも機械であれば、他の何かに煩わされることはない。
たとえば、人間関係。たとえば、公的な事務手続きとか。生活費の心配もある。社会で生きるには、あまりにも覚えること、すべきことが多い。
しかし、ここではそれがない。生活の保障はもちろん、煩わしい事務手続きなども代わりにやってくれる。ただ、小説だけ書いていればいい。心配があるとすればそれは人気だけだが、幸いにも僕にはリストラされないだけの能力が備わっていたようだ。そも、でなければここにスカウトされることもない。お題をこなし続ける能力さえあれば、ここではじゅうぶんやっていけるのだ。
この居住区画には僕と同じような作家が他にも多数暮らしているが、嫌なら顔を合わせる必要もない。そもそも、みんな僕と同じような人間ばかりだ。しかし、人と話すことで発想が湧くタイプの人もいるのだろう。食事など、他の作家と交流する機会はいくらかある。時に誤解されそうだが、別に僕たちは自由を制限されている訳ではないのだ。
この箱の中は自由だ。この仕事部屋の他にもちろん私的な生活スペースも完備されているし、内部にはジムや菜園、
そもそも、外に出る理由がない。外は危険がいっぱいだ。多くの主要都市がこの箱のような居住区制に切り替わった反動で、一部のアウトローが野盗よろしく跋扈する世紀末世界のような風景が外の世界には広がっているのだから。
僕はこの箱の中で小説だけ書けていれば、それでいい。
定期的に出されるお題は僕にとってはこなすべきノルマというより、挑戦しがいのある目標だ。目的があるというのは、生活に潤いを与える。失敗しても死ぬ訳ではない。まあ多少リワードは減るが、それでも次のお題がすぐに来るし、生活が保証されている事実に変わりはない。
そんな訳で、僕にとってはまるで楽園のような生活なのだけど――
食事休憩をとろうとホールを訪れる。
そこはバイキング形式になっていて、好きな料理を好きなだけ食べてもいい。料理なんて空腹を満たせるならそれでいいと思っていた僕だけど、ここにきてからは毎日変わるメニューを楽しめるようになった。
昼時のホールには他にもこの居住区の住人がいる。僕のような小説専門の作家もいれが、詩や絵本、漫画、そして別の居住区に提供する脚本を書いている人もいる。ここにはとにかく物語を編む人種が分け隔てなく集められているのだ。
そういう似て非なる他業種の人たちとのかかわりもまた、創作のための刺激になる――と、この箱の運営責任者は考えているようだ。僕も何度かあったことがあるが、創作に対してとても真剣に取り組む人だった。
人間関係を煩わしく思っていた僕も、ここでは若干のコミュニケーションをとるようになった。好きな小説や漫画の話で盛り上がったりもする。
見知った男女を見つけて、そこに近付いていくと、女性の方……
「おっすおっす、最近調子はどうだね」
「まあ、ふるわないっすね……」
ここにくるまで女性とまともに口をきいたことのなかった僕にとって、これはけっこう重大なイベントで、未だに慣れない。
山田さんは少女漫画を描いているらしい。ペンネームは知らないので検索のしようもないが、ここにいるということはやはりそれなりの能力を認められた人間ということである。
一方、彼女と話していた男性、
その新田さんが周囲をきょろきょろしつつ、口を開く。
「今ね、『異世界事変』の新人の話をしててね」
「……異世界事変?」
すぐにはピンとこなかったが、そういえば以前聞いたことがある。動画投稿サイトで配信活動をしているグループの名前だ。顔と本名を隠し、二次元のキャラクターに扮して配信する、いわゆるヴァーチャルストリーマーというやつだ。『異世界事変』は大手事務所が擁するグループのことだ。
新人というと、新しいVストリーマーがデビューした、という話だろうか。
「どうやら漫画家らしいんだ。もしかしたら、この居住区の中にいたりするのかもしれない」
と、新田さんは何やら楽しげである。
「ほえ~」
僕はといえば、まあ他人事ではないよなぁ、程度。でも頭の片隅で、「この箱の中にVストリーマーが? ……人狼だ!」という、アイディアらしきものがふつふつと浮かび上がってきた。なので、いちおう二人の会話に混ぜてもらう。
「新田さんは、えっと……推し? とか、いるんすか?」
「おれは箱推しだよ」
「ほえ~。ちなみに、誰がその新人さんなのか、見当がついてたりするんすか?」
「いや……。正直そこまで交友関係はないし。山田さんは誰か、怪しいって人はいる?」
「どうでしょうねえ……? というより、なんだか最近、人が減ってる気がしませんか?」
お昼にはだいたい、同じようなメンツが顔をそろえる。だから自然と仲良くなり、グループが出来上がるもので、そしてみんなほとんど同じテーブルで毎日お昼を食べている。だから自然と目に入る光景は見知ったものとなる。そのため、何か変化があればおのずと違和感を覚えてしまうのだ。
……まあ、それも仕方ないことだとは思う。
いくら生活が保障されているとはいえ、創作を続けるのは困難だ。アイディアが出ない、スランプになった、そういう人も出てくるだろう。それでここを出ていく人が一定数現れる。続けていくには、好きという気持ちだけじゃない、時に仕事として淡々とこなす能力も必要とされるのだ。
だけど、まさか――
「……あれ? 新田さんは?」
「今日は見てませんけど?」
その次の日も、
「……新田さん、見てないっすか?」
「いえ……」
――まさか、彼までここを去るなんて。
新田さんが消えたことは、僕に少なからずショックを与えた。
このところ、箱型PCの前でぼんやりする時間が増えている。
しかし、でも。それも割り切り、お題にとりかからなければ。それが
だけど、ふと気になって、僕は『ヨムシカ』内にある新田さんのアカウントページをチェックした。仕事用PCとはいえ、ネット検索なども自由にできるのだ。ここを去った人のアカウントはいったいどうなるのだろう、という疑問を覚えたのである。
見ると、新田さんこと『アラタ』のページは健在だった。作品も残っている。
……残っているどころか、更新されている。
予約投稿でもしていたのだろうか。それで新田さんが去った後も、ページが残っていた?
しかし確認してみると、新田さんは作品に寄せられた読者コメントにもレスポンスをしていた。それも、ついさっきだ。
『今回も面白かったです!』
『ありがとうございます』
……だけど、何か違和感がある。
新田さんはもっと、こう……『面白かったです』に対しても、『ありがとうございます!』と返す人だったはずだ。相手の方に『!』がついているなら、なおさらそうするはず……。
どうしたのだろう。何かあったのだろうか。
気にはなるが、僕らの付き合いはといえば、お昼に顔を合わせる時だけだ。連絡先なども知らない。唯一、他の人と異なる繋がりはといえば、『ヨムシカ』上でのお互いのアカウントを知っているということくらい。まあ、同じ居住区内に住んでいるので、探そうと思えば部屋を見つけることは出来るはずだが――そこまで考えると、そこまでする必要はないかな、と冷静になる自分がいる。
そもそも、僕はそういう人間関係を煩わしいと思っていたはずなのだから。
だけど、まあ、今度顔を合わせた時に、それとなく聞いてみよう――
そういう風にしてこの問題に一区切りをつけ、僕は今週のお題に臨むことにした。
ヨムシカのページを消して、専用エディタを立ち上げる。それから、ダウンロードした音楽ファイルをBGMとして流す。
この箱型PCには最初から小説を書くことに特化したアプリなどが搭載されている。最初はその仕様に戸惑ったものの、慣れると手に馴染むものだ。
調べたい資料を検索するのも、わざわざブラウザを立ち上げる必要もない。何かの間違いで保存し損ねてPCを落としても、直前までの情報がバックアップされている。こちらの文章の癖を学習し、誤字脱字も即座にお知らせ、予測変換の機能もどんどん適格になっていく――まさに至れり尽くせりだ。
頭の中の文章をとにかく画面上に映し出していく――ほとんど、脳から直接文章化されているような感覚さえ覚える。
早速短編を一つ書き上げて、投稿する――といっても、すぐに『ヨムシカ』上にアップされる訳ではない。投稿待機段階となり、編集チェックを受けるのだ。それでなんの問題もなければそのまま定時にアップロードされるが、何か引っかかるものがあれば修正対応を求められる。
チェックを受けているあいだ、僕はブラウザを立ち上げ、『ヨムシカ』内の自分の作品をチェックする。……うん、今日も自由枠の連載はふるわない。このままなんの成果もあげなければ、打ち切りだ。そういう勧告がされるのである。なかなか、自分の書きたいものを書き続けるというのは難しい。また定期お題で成果を上げて、連載を勝ち取らなければ……。
そう思っていると、早くも先の投稿へのレスポンスがあった。編集チェックはいつも早い。機械か何かがやっているのではないかと疑ってしまうほどである。
「……あれ?」
と思えば、メッセージは編集氏からのものではない。この居住区を管理する運営者からの呼び出しだ。
「何か、マズいものでも書いちゃった、かな……」
こんなことは初めてだった。声に出して言ってみて状況を冷静に受け止めようとしたのだが、我ながら情けない声が出てしまった。心臓がばくばくしている。
とりあえず、出頭しなければならない。
呼び出しに応じ、面談室を訪れる。
そこには責任者の
「私はね、文学……小説というものを愛している」
間口さんが言う。
「だから、どういうかたちであれ、残せるなら残したいと考えている。それが、政府のプロパガンダに利用されているとしてもね。そういうかたちでなければ、今のこの居住区のように、才能ある若者たちを守ることが出来なかった」
「…………」
ごくり、と固唾を呑む。この雰囲気、この文脈。僕はこれでもプロ作家なので、察しがつく。
これは、お説教の流れ……!
「着実に成果を上げている。『ヨムシカ』はいまや、ニホン国民にとってなくてはならない存在となった。迷える人々を導く希望だ。だから政府もここを見限りはしない」
「……?」
「しかし、コストカットが求められていてね――」
一瞬話の流れが読めなくなったが、僕はハタと気付いた。これはお説教どころの話ではない――
「人ひとりを自由に生活させ続ける。これにはそれなりの予算を必要とするんだ」
「…………、」
クビですか。そう自分から口にしたかった。せめてもの矜持を示したかった。しかし声が出てこなかった。出されたお茶を一口、喉を潤す。それでも言葉を紡げない。
「だから、我々は段階的に、コストカットを進めている。これ以上は成長の見込みがないと判断した者たちを対象に、ね」
まさか、新田さんも――そして、僕も――
「小説というものは、学習がしやすい。なにせ、一次元的な、物語の核を担うものだからね。そこには作家の思考、思想が出る。物語とは人生であり、紡ぎだす言葉は人格をかたちづくるものだ。小説を分析すれば、その作家の人間性を知ることが出来る」
「……?」
「そのため、君たちの専用PCには学習機能が搭載されている。つまり、AIによって、君たちの文体というものを再現できるよう、学ばせているんだ」
「そ、れは……?」
「つまりだね――君という人間はもう、用済みなんだ。君の小説は、今後はAIが続きを書いてくれる」
その時、目の前が真っ白になった。
比喩ではなく――
「安心して、眠りたまえ。その完全な健康体である君の身体は、様々なかたちで有効活用される。君の魂は、君のマシンに引き継がれる。君という作家は、いつまでもこの世に残り続ける。だから、これはいっときの眠りなんだ。目を覚ませば、君はまた新しい物語を紡ぎ始めるだろう。読者の気持ちを理解し、起承転結がはっきりとした、優れた物語をね」
×
「私も、そろそろ用済みかね」
一人の男性が呟く。
「編集なんかしなくても、AIに間違いはない……。添削をしていたのも最初のうちだけだ。そもそも、クリエイティブ面の強い作家の方のAI化が済んでるんだ、編集なんてもっと先にお払い箱になってても不思議じゃない。というか、私が相手をしていたのは、本当に生身の、生きた人間の作家だったんだろうか」
顔も知らない、どこかの誰か――
「同じ居住区に住んでる誰か……。今はもういない、誰か、か。まあ、最低限の事務的なやりとりしかしてこなかった。心を痛めるような人格もしてない。だから私のような人間が、こういう仕事をしている訳だが」
ある作家の使用していた箱型マシンを前に、その男は独り言を続ける。
いや、それは独り言のつもりではないのかもしれない。なにせ、目の前のマシンには人工知能が搭載されている。今も、男がキーボードに触れるまでもなく、画面上に文章が綴られている真っ最中だ。男はその文章と、男がこれまでチェックしてきたある作家の文章とのあいだに違和感がないか、それを確認する作業をしている。
「それにしても、このマシンを使っていた彼は、何をやらかしたんだろうな。コストカットといっても、優先順位があるはずだ。何か、やっちゃあいけない調べものでもしたのか、気付いちゃいけない疑問を覚えたか――あぁ、それこそ詮索すべきじゃないな。私も消されてしまう」
大方、先にいなくなった誰かについて調べるなりしたのだろう、と男は結論づける。当然ながら、政府の管理するPCだ、検索履歴などの一切の情報は筒抜けである。
「それでなくても――不穏分子を識別する
お題に対して異を唱えるようなものを書くヘマをせずとも、普段の言動から危険人物と判断され、処分された可能性もある。
「疑問を覚えることも許されない、か。まあ、人に物語を、情報を伝える役職なんだ。そういう危険分子は消すに限る。しかし、な。……そうか、顔も本名も知らないが、彼の書く作品をもう読めなくなるのか」
同じような文体、同じような内容――画面上のそれは、男の知る「彼」の小説に限りなく等しい。だけど、男だけが知っている。それはもう、「彼」の小説ではない、と。
「……だが、何も知らない人々には関係ない、か。あとは私が消えれば、このAIが彼に成り代わる訳か――」
この箱の中で何があったのか、人々には知る由もない。
男のことも、「彼」のことも――そもそもが、
「ブラックボックス、か」
男はポケットから何かを取り出した。
それはレコーダーだった。これまでの独り言は全て、この中に録音されている。
……この音声こそ、この箱の中で何があったのかを記録した、ブラックボックス。
「……私も、何かを残せるだろうか」
×
――そんな、夢を見た。
夢――そう、夢だ。
僕は今日も、小説を書いている。AIなどではない。マシンなどではない。頭の中で考えた文章が、画面上に理路整然と並んでいる。だけど、少しのあいだ、意識に空白が生まれていた。ぼんやりしていたのだ。寝落ちしていたのかも。
それは、ある音楽ファイルを再生したことがきっかけだった。
音楽ではなく、音声だった。知らない人物の声が吹き込まれていた――それを聞いてから、少しだけぼうっとしてしまったのだ。読み込みに時間を要した。
それからは、筆が進んだ。
これこの通り、小説を書く機械になりたいと願った作家が、AIになる短編を書き上げた――
ブラックボックス 人生 @hitoiki
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