❤️仲良しカップルの内見❤️
土岐三郎頼芸(ときさぶろうよりのり)
全1話 ❤️楽しい内見❤️
「へえ。ここがウチらの新しいお家になるん?」
「まだ、わからへんで。今日のところはまずは見学や。何件か見て気に入ったらそこに決めればええ」
「せやね」
「ほな、最初はここや」
「うわあ。大きなお屋敷!」|
「せやろ。ほな、中入るで」
「あらら。ホコリが一杯やわあ」
「随分と長い間使われとらんみたいやなあ」
「広さはじゅうぶんなんやけど
「電気が通っとらんみたいやなあ」
「ちょっとお。いくら古いお屋敷やからって電気がないのはあかんのとちゃう?」
「せやな。真冬に凍えるのもいややけど、このお屋敷やと電気が来ても古過ぎて漏電しそうやな」
「危ないやない! やめとこ!」
「せやな。ほんならっと。あったあった。ココはどうや? さっきのお屋敷よりは狭いけど、ちゃんと電気も来とるで」
「暖かくてええなあ。ちょっとうるさいけど、まあウチは騒音は気にならへん性質やからかめへんで。賑やかでええやん」
「欲ぅ言えば玄関がもうちょっと広いほうがええんやけどなぁ。その方が出入りも楽やし」
「いや、それはやめとこ。あんまり立派な玄関やとアイツらが来るやない!」
「ほんまや! うっかり忘れとった。アイツらが来ると命がいくつあっても足らへん」
「もう! しっかりしとき! コレから子どもも生まれるっちゅうのに。お父ちゃんもっと気張ってや!」
「堪忍、堪忍やで。あのバケモノに子どもを喰われたらかなわんもんなぁ。ほな、ココにしよか」
「ええよ❤️」
「ところで、腹減らん? そろそろ飯にせえへん?」
「ウチ、スイーツの方がええなあ」
「よっしゃ。ほなラーメン🍜食いにいこか!」
「なんでやねん!」
「あっちの方から、ラーメン🍜のええ匂いがするやん。ワシもう辛抱でけへん」
「アンタなあ」
「早よ行かんとのうなるで!」
「焦ったらアカン! タカアシグモやニンゲンがおらんか気いつけんと!」
とあるオフィスのデスクトップPC内でGのカップルが会話をしておりました。皆様もご用心ご用心。
❤️仲良しカップルの内見❤️ 土岐三郎頼芸(ときさぶろうよりのり) @TokiYorinori
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます