勇者アレックスは、役立たずでパーティーのお荷物になっているブレアにクビを宣告しようという瞬間に、前世の記憶をとりもどす。
今いる世界、知っているぞ。死の直前に読んでいたあのマンガの世界だぁ!
となると、今クビにしようとしているブレアは主人公、チートな能力に目覚めてパーティーをクビにした俺にザマァする結末が待っている!
危ういところでクビにするのを踏みとどまるのだけど、クビにされるのが当たり前なポンコツなものだから、他のメンバーをなだめつつ、ブレアを励ましつつ、板挟みに耐えねばならないアレックス。もっと苦しめ。おっと失礼、本音が漏れてしまった。
役立たずの戦闘員ブレアをパーティーから追放しようとした瞬間……。
!!!
勇者アレックスは前世の記憶を思い出したのです。そして気づく、自分の置かれている状況。これってまさかあのお話の世界なのでは、だったらこのままだと……??
正確なところはわかりません。しかし万が一のことがあった場合、アレックスは大活躍する主人公側ではなく、見事ざまあされる側なのです。
まずい。このままだとシンデレラのイジワル継母のポジションです。いただけません。回避せねば。
そこで追放を撤回し、ざまあ回避のため、ブレアとの接し方を改めます。恨まれてはいけません。好感度アップを狙うのです。
ということで、ざまあ回避に奔走するアレックスとその豹変ぶりに驚く周囲のドタバタコメディな作品。しかしそれだけではない展開に……?
いったん完結とのことですが、続編の構想もあるとか。
現段階では、とにかくアレックスの奮闘ぶりが面白くってあっという間に読めました。
「ブレアよ。お前をパーティーから追放する! 要はクビだ、クビ!」
パーティーの役立たず・ブレアを追い出そうとした勇者アレックスは、そう言った後すぐに前世の記憶を思い出します。
パーティーを追放された奴が実は凄くて、なんやかんやで大成功。一方ブレアが抜けたパーティーは、うんぬんかんぬんで酷い目にあうのです。
「そしてその主人公はブレアで、酷い目に遭うのは……俺!?」
保身に走ることに決めたアレックスは、ブレアを追放させないため、ブレアの適正職業を探そうとします。しかし中々ブレアの適正職業が見つかりません。
はたしてアレックスは、ブレアの追放を回避することが出来るのでしょうか?