大発見！！

大発見！

　笑い声が聞こえた！　ボクは、自分の事を笑っているのだ！と思ってしまい、恥ずかしさと悔しさが合わさって、その場を足早に去った。

　誰もいない所がすぐ近くにあったので、ボクはそこに逃げ隠れた！

　顔を触ってみる、涙だ出ているのがわかった

「いつもそうだ、どうてなんだ」と声が出てしまう　幼い頃からそうだ、みんながボクをみて嗤う…喋り方を真似して嗤う…ボクが怒ったら手を叩いて嗤う、たがらいつも顔伏せて生きてきた、小さい声で生きてきた、何をされても我慢して生きてきた！　そのおかげで最近はイヤな思いも最小限に抑えてこれた。

　だけど今、嗤われた？？　過呼吸になりパニックになるボク！「何で！なんで！何故！なーぜー？」そこで　ハァッ！　と思う！

ボクの思い過ごしだろう！！！だって嗤われるいわれなんてない！　今での事はおいてといて！　うん、嗤われた？アレは病んだボクの幻聴だった！ちがいない！！　ボクの心が今、物心つく前の様に晴れた。そして駆け足で笑い声が聞こえた場所に帰ると！！！！！！

「戻ってきた！」と言う言葉と「ブッ」と言う屁の様な笑い声の後にクスクスが聞こえてきた。

　パニックがボクに襲いかかる！身を守るために、何故かバットがあったのでそれを手にした瞬間、笑い声が消えて、息を飲む音が聞こえるようになった！　周りの表情をみる、ボクが怖い時にする顔をしている、みんなバットを持った奴が怖い？　イヤ、野球をみている人をみたことあるが、こんな顔はしてなかった。

　きっと面白い顔の奴がバットを持ったら、怖くなるんだ！これは、ノーベル平和賞レベルの大発見じゃあないか！

　目についたのはこの場で一番ボクの事を嗤った奴！奴でボクは大発見のホームランを打つ、幸い球は大きい、ボクでも打てる！

　ボクは固まっている奴の前にいき大声で叫ぶ「心を傷つけるのなら、身体を傷つけるよ」

そしてボクは奴をフルスイングした。