【KAC20241+】4人のチート魔法使いと全てを破壊し突き進むバッファローの群れ

だぶんぐる

4人のチート魔法使いと全てを破壊し突き進むバッファローの群れ

 土のチート魔法使いブラウンには三分以内にやらなければならないことがありました。

 それは、全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れをなんとかすることでした。




 昔々、あるところに大きな王国がありました。

 王国は4人のチート魔法使いによって世界を支配しました。


 ですが、チートにまかせ支配があまりにも乱暴だったので怒った神様が王都を破壊しようと全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れを生み出しました。


 24時間後に王都にやってくることを知った王様は4人のチート魔法使いに言いました。


「全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れをなんとかした者にはなんでも望みのものをやろう」


 すると、風のチート魔法使いストームがその素早さで一番早く前に出ました。


「俺が全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れを倒すので世界一の美女である王女様を俺のハーレムに加えさせてください」


 手も早いストームはそう言って飛び出しました。

 ストームは風魔法によって生み出した強烈な嵐で全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れを吹き飛ばそうとしましたが、全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れは全てを破壊しながら突き進みました。

 ストームは轢き殺されてしまいました。


 まさかストームがやられると思っていなかったのでゆったりランチをしていた王様たちは慌ててチート魔法使いたちを呼び戻しました。残り20時間でした。


「全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れをなんとかした者にはなんでも望みのものをやろう」


 すると、勢いよく火のチート魔法使いマグマが前に出ました。


「儂が全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れを倒して王女様に燃え尽きて死ぬまで情熱的な奉仕をさせてやる!」


 真っ赤な興奮顔のマグマはそう言って飛び出しました。

 マグマは火魔法によって作りだした炎の塊で全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れを焼き尽くそうとしましたが、全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れは全てを破壊しながら突き進みました。

 マグマは轢き殺されてしまいました。


 王様たちは油断して熟睡していたので朝起きて驚いてチート魔法使い達を呼び戻しました。残り10時間でした。


「全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れをなんとかした者にはなんでも望みのものをやろう」


 すると、するりと水のチート魔法使いウォルターが前に出ました。


「僕が全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れを倒して王女様を僕の氷漬けフィギュアコレクションに入れさせてもらうんだじゅるり」


 涎を垂らしたウォルターはそう言って飛び出していきました。

 ウォルターは水魔法によって創造された水と氷の刃で全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れを切り裂こうとしましたが、全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れは全てを破壊しながら突き進みました。

 ウォルターは轢き殺されてしまいました。


 流石に大丈夫やろと思って温泉に行っていた王様たちは驚きましたがほほ諦めが入り一応もう一人のチート魔法使いを温泉宿に呼びました。残り1時間でした。


「国民にちゃんとやったけどどうしようもなかった感を出したいから、むしゃ、とりあえずなんとかしようとしてこい。ダメなら死んで来い。むしゃむしゃ、でなければ、むしゃ、お前の一族皆殺しだむしゃしゃ」


 王様は全ての味覚を破壊しながらも食が進むジャンクフードを食べながらそういいました。

 4人のチート魔法使いのうち、土の魔法使いブラウンは魔法も色も顔も地味だし全ての民を平等に扱いながら己の道を突き進んでいたので王様はブラウンが嫌いでした。

 全ての民を平等に扱い己の道を突き進むブラウンは王様に言いました。


「王様、もし私が全てを破壊し突き進むバッファローの群れをなんとかしたら王女様と結婚させてください。絶対に大切にします」

「わかったわかったむしゃ。そんなむしゃなこといっている暇があるならとっとといけむしゃ。むしゃつくヤツだ。むしゃくしゃするヤツむしゃ」


 ブラウンが王都にたどり着いたときには、全てを破壊し突き進むバッファローの群れが王都にたどり着くまであと3分でした。


 土のチート魔法使いブラウンには三分以内にやらなければならないことがありました。

 それは、全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れをなんとかすることでした。




 たっぷり24時間後温泉を堪能し、目薬を手に持った王様たちが帰ってくると王都は全てを破壊し突き進むバッファローの群れに全てを破壊し突き進まれずに綺麗なままでした。


 王様達を待っていたブラウンは言いました。


「王様、私は全てを破壊し突き進むバッファローの群れをなんとかしたので王女様と結婚させてください」


 全ての金と力を支配しながら薄ら笑んでいたい王様の群れはいやがりました。

 このまま民を救ったブラウンは民に更に愛された上、王家の血まで手に入れれば、間違いなく民はブラウンを次の王に望む。ブラウンが王になれば清き政治を行い、今の王様たちは不自由な生活になるからです。


「はて? なんのことかなあ。お前に何か約束をした覚えもないし、頼んだ覚えもないぞ」


 全てを理解しながら誤魔化し通そうとする王様の群れにブラウンは言いました。


「わかりました。では、3分後王都に全てを破壊し突き進むバッファローの群れがやってくるのを止めたという事実はなかったことにしましょう」


 ブラウンの言葉を聞き返そうとした王様の群れの耳に遠くから何かの群れがやってくる音が聞こえてきました。


 目を凝らすとそれは大きな土の橋を渡る全てを破壊し突き進むバッファローの群れでした。


「ブブブブブラウンよ、全てを破壊し突き進むバッファローの群れをなんとかしたのではなかったのか」

「全てを破壊し突き進むバッファローの群れは全てを破壊し突き進むので私は土の橋を架けて王都にぶつかるのを回避させただけです。24時間かけてようやく全てを破壊し突き進むバッファローの群れが戻ってきたようなので王様たちでなんとかしてください。私は、私の全てを理解しながら共に歩み続けてくれる仲間や家族、王女様たちと地下に避難します」


 そう言ってブラウンは地下に行ってしまいました。


 全てを支配しながら生き続けようとした王様の群れには三分以内にやらなければならないことがありました。

 それは、全てを破壊しながら突き進むバッファローの群れをなんとかすることでした。

 王様の群れは轢き殺されてしまいました。


 3分後、全てを破壊し突き進むバッファローの群れは全てを破壊し終えるとブラウンの作った土の橋を渡り天へとかえっていき、全てを打開し己の信念を貫き通したブラウンは地下で作っておいた新王都を地上に持っていき王女様や家族、仲間と一緒になかよく暮らしましたとさ。


 めでたしめでたし。

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