不治の病

私は病気にかかった。

それは、不治の病だと言われた。


君は、そんなことはないといった。


私は、忘れないでねと言った。


君は、私がいなくなるまでずっと隣にいてくれた。

君は、私の最後を瞳に焼き付けるように見つめていた。


私は、最後まで笑顔でいようと思った。

私が、君の記憶の中で笑顔で入れるように。


私は、最後ふと思いだした。

私は、君に忘れないでねと言った。

あれは君に、一生解けない病をかけてしまったのではないかと。


私は、君に不治の病をかけてしまった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

病気にかかった 自転 @gyakusetu444

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ