病気にかかった

自転

不治の病

君が病気にかかった。

それは、不治の病だと言われた。


僕は、そんなことはないといった。

僕は、そんなことはないと言うしかなかった。


君は、私を忘れないでねと言った。


僕は、君がいなくなるまでずっと隣にいた。

僕は、君の記憶が薄れていくのが怖かった。

僕は、君のすべてを瞳に焼き付けた。


君は、いつも笑っていた。


僕は、そんな君が好きだった。


君がいなくなった。


僕は、何年たっても忘れなかった。

僕の、瞳に焼き付いていたのは、笑顔の君だった。


僕は、君という不治の病にかかっていた。

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