作中で主人公が走っている速力は多くの陸上競技よりも、さらには主人公の本来のコンディションでの速力よりも遅い。しかし「レース小説のスピード感は数字じゃない」がこれほど明確な作品は珍しい。それがどのように明確でまた「数字としては速くないが疾走感にあふれている」のかは、ネタバレ防止のために伏せておきます。諸姉諸兄には是非とも一読をお勧めします。評者としても実に勉強になりました。
主人公の熱意、決意そういったものがビシバシ伝わってくる熱い文章でした。感動したい方におススメです。これまでスポーツものにはあまり興味がなかったのですが、惹き込まれました。読んで損はないと思います。
わずか三分間に、ここまで濃密な想いを込めることが出来るとは!そんな驚きと感動を持って読みました。こんなに崇高ではないですが、私も、とあるゲームが上手くなりたくて、練習しまくった時期があるので、目標が見えた時の高揚に、すごく共感しました。ラストもとても素敵です。ぜひ、ご一読を!